イギリス風の家づくり|プロが教えるおしゃれな英国インテリアと内装の考え方
投稿日:2023年4月20日 | 最終更新日:2023年8月21日
クラシカルで重厚感のあるイギリスの住宅は、海外インテリアの雰囲気が好きな方に人気があります。
イギリスにはモノを大切に扱う文化があり、築数百年の住宅は決して珍しくありません。
新築ではなく中古物件を好きなように改修する方が多いので、内装は長い歴史と住む人のこだわりがミックスされているのが特徴です。
本記事では、日本でイギリスインテリアを展開するインテリアコーディネータが英国のリアルな住宅をわかりやすく解説します。
アンティーク調のおしゃれな家づくりに興味がある方はぜひお読みください。
イギリスの住宅から見るインテリアの特徴
イギリスの住宅には、長きにわたって受け継がれてきた物語があります。
街には築数十年、数百年と日本でいう「古い家」が当たり前に立ち並びます。素朴な外観は決して自己主張をせず、建物全体が街並みに溶け込んでいるかのようです。
この自然体な雰囲気は内装やインテリアにも共通します。イギリスの人々はモノを自ら手入れし、何度も繰り返し使い続けます。
たとえば購入した家の内壁にペンキを塗ったり、アクセントクロスを貼ったりするのはイギリスでは家主の仕事です。
日本のように業者任せにはせず、自分たちでメンテナンスをするのが当たり前なのです。
家具や雑貨も長く使うことにこだわり、多少値が張っても質の高いモノを選びます。どうしても不要になった時は、街のいたるところにあるチャリティーショップへ持ち込みます。
このように、イギリスの人々は何世代にもわたって家やモノを受け継いできました。
住んでいた(使っていた)人の物語やぬくもり、豊かさを感じられるのがイギリスインテリアの大きな特徴です。
イギリス風の家づくりがしたい!英国のリアルな住宅をご紹介
イギリスの住宅は「おしゃれ」のひと言で片付けてしまうのがもったいないほど、豊かな魅力にあふれています。
ここからは、イギリス住宅内装事例を紹介します。(写真:Ideal Home)
自然を感じられる色使いが可愛らしいLDK
ナチュラルで華のあるリビングルーム。鮮やかなグリーンのソファがアクセントとなり、空間全体がきれいにまとめられています。
フラワーベースと花柄のクッションカバー、木目のフローリングも相まって、さわやかな草原にいるような気分が味わえます。
落ち着きのあるネイビーの本棚が印象的な書斎
イギリスの住宅では、日本ではなかなかお目にかかれない鮮やかな色合いの家具が多く見られます。
こちらは本棚とデスク一体型の家具。ネイビーと壁面のイラスト、チェアの柄が美しく調和したインテリアの一例です。
あたたかな木目が優しい印象を与えるダイニング
柱や梁、ダイニングテーブルの木目が気持ちいいダイニングスペース。空間自体はシンプルな造りですが、家具や雑貨がおしゃれな印象を高めてくれます。
陽の光が差し込み、お部屋全体からあたたかな雰囲気が感じられます。
「イギリスっぽさ」がアップする草花のアイテム
イギリスの住宅では草花をモチーフにしたインテリアが多く見られます。ティーカップの柄やフラワーベースを置くだけで「イギリスっぽさ」を強調できます。
家具の色合いも華やかで、まるでお花畑にいるような雰囲気が味わえますよ。
寝室は大好きを詰め込んでとびきりキュートに
好きな色、好きな柄に囲まれた寝室はそこにいるだけで気分を盛り上げてくれます。柄×柄はうるさくなりそうなイメージですが、同系色で揃えるとすっきりまとまります。
生地全面に小さな花柄が配されたデザインは「リバティプリント」と呼ばれ、おしゃれを楽しむイギリスの人々にとっての定番デザインです。
イギリス風の家づくりで取り入れたい6つのアイテム
イギリスの住宅を参考に家づくりを進めたい方には、内装を一気にブリティッシュな雰囲気に変身させてくれる次の6つのアイテムをおすすめします。
- 木製のコンソール
- アンティークソファ
- スツール
- ウィルトン織のラグ・カーペット
- マントルピース
- ティーカップ&ティーポット
ここからは各アイテムの特徴と選び方のポイントを解説します。
アイテム①木製のコンソール
コンソールとは、飾り棚や壁面の装飾として用いられるテーブルのことです。
奥行きは狭く、天板が細長いのが特徴で、ちょっとした小物を収納したり花や雑貨を飾ったりするのに便利です。
繊細で上品なマホガニー材のコンソールは、その存在だけで部屋が華やぎます。
マホガニー材の特性から細やかなデザイン性の高い家具が造れるようになり、18世紀初めにはイギリスで一気に人気が広がりました。
深みのある赤色の木肌は、磨けば磨くほど美しくなると言われているんですよ。
アイテム②アンティークソファ
空間を占める割合の大きいソファは、イギリス風の家づくりを目指す上で欠かせない存在です。
リラックスしたいリビングにはお気に入りのソファを置きたいですよね。イギリスのソファは広々とした座り心地で、1日の疲れを優しく癒します。
ソファとチェアはデザインや生地が異なるものを選ぶのも素敵です。上級者向けのテクニックではありますが、脚の樹種を統一するとまとまりが出ます。
日本ではなかなかお目にかかれない個性的なデザインですが、イギリスインテリアとの相性は抜群です。流れるような背面の曲線と澄んだコバルトブルーが美しい海を思わせます。
アイテム③スツール
スツールとは、背もたれのない小さな椅子のことです。
スツールにはいくつか種類があり、高さや用途によって使い分けます。日本の家庭でも使いやすいのは、ソファとセットで使うこちらのタイプ。
ソファと組み合わせて使用するスツールは「オットマン」とも呼ばれます。
足を乗せて使うのもよし、ティータイムにちょっと腰をかけるのもよし。ライフスタイルに合った使い方を楽しめます。
重厚感のあるデザインはイギリスインテリアを表現するのに最適です。サイズが大きめのスツールはテーブル代わりにも使えますよ。
インテリアのアクセントにもなるスツールは個性的なデザインが多いです。たてがみの生えたゼブラ柄と動物モチーフの脚がお部屋にインパクトをプラスしてくれます。
アイテム④ウィルトン織りのラグ・カーペット
室内空間をイギリス風に仕上げるには、ウィルトン織のラグやカーペットもおすすめです。
ウィルトン織りとは、手織りのような風合いを機械で再現した織り方です。パイル(毛足)の密度が高いのが特徴で、その優れた耐久性は土足生活でも劣化しにくいと言われるほど。
ウィルトン織りは、イギリスのウィルトン地方ではじめて作られたことからその名がつけられました。
イギリス風の家づくりでは王朝柄や花柄がマッチします。ちょっぴり派手かも?というくらいがちょうどよく、風格のあるデザインがお部屋を華やかに彩ります。
アイテム⑤マントルピース
イギリスは家の中に暖炉があるのが一般的です。
暖炉の周りには木やレンガ、タイルなどで作られた飾り枠があり、この装飾のことをマントルピースと言います。
マントルピースはそれ自体が芸術品として扱われますが、フレーム上部には時計や雑貨を飾ることも可能です。
近年は大気汚染防止の観点から暖炉や薪ストーブの使用を禁止する動きがありますが、築十数年が経過している住宅には当たり前に暖炉が設置されています。
暖炉のない住宅でも、インテリアを楽しむ目的でマントルピースが飾られるケースは少なくありません。
アイテム⑥ティーカップ&ティーポット
アフタヌーンティーの文化があるイギリスでは、ティータイムを楽しむためのアイテムにもこだわります。
ティーカップやティーポットは比較的揃えやすく、手軽にブリティッシュインテリアを楽しみたい方におすすめです。
「イギリスの人々は1日に7杯紅茶を飲む」と言われるほどで、多くの人が数種類のティーカップを所有しています。
アンティークのティーカップはそれだけで華があるので、インテリアとして揃えてみるのも一つの楽しみかもしれませんね。
イギリス風のおしゃれな内装コーディネートは(株)COLOR HOUSEへおまかせください
自然体で魅力あふれるイギリスの住宅には、おしゃれな家づくりをしたい方の憧れがつまっています。
日本製の建材や家具では再現が難しいのは、イギリスの人々が長きにわたって「モノを大切にする」「補修が必要な時は自分でお手入れをする」ことを徹底してきたからかもしれません。
株式会社COLOR HOUSEでは、イギリスの建材や家具会社とお取引し、日本で「イギリスインテリア」を提案しています。
新築戸建のデザイン設計、またCOLORHOUSEオリジナル家具調キッチンのデザイン制作や英国直輸入キッチン販売施工も行っております。
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