新築マンションの「カラーセレクト」から理想のインテリアに近づける方法
投稿日:2020年4月21日 | 最終更新日:2022年10月15日
新築分譲マンションは、「カラーセレクト」と呼ばれる無償のオプションがあります。
「カラーセレクト」とは、各アイテム別に用意された数種類(通常3~4種類)のカラーバリエーションの中から、自分の好みの色を無償で選ぶことができるオプションのことです。
主に
- 建具(扉)色
- フローリングの色
- キッチンの面材色
- 水回りのCF(クッションフロア)色
- 玄関土間タイル色
- そして、部屋全体の壁紙の色
などの色を選ぶことができる場合が多く、自分が思い描くインテリアを想像しながら、或いは、自分が好きだと思う色柄を、販売会社があらかじめ用意しているカラーバリエーションの中から選ぶことができます。
各アイテム1つずつ色を選ぶことができる分譲マンションもあれば、
例えば、1つの建具色(orフローリング色)を選ぶと、その他のアイテムは選んだ建具色(or フローリング色)にマッチした色で、きれいにカラーコーディネートされた状態で提案されている分譲マンションもあります。
「カラーセレクト」は、「数色のカラーバリエーションの中から好みのカラーを選択できる」という愉しみを感じながらも、悩まずに決定される方はほとんどおられないと言っても過言ではありません。
私が関わらせていただいている現場では、
「この色が自分の憧れるインテリアに合うかどうかわからない…」
「この色を使いたいけど自信がない…」
「イメージがわかない…」
など、「色」に対して多くの不安の声をお聞きすることがあります。
そこでここのブログでは、マンション購入後の「カラーセレクト」を、なるべく悩まずに理想のインテリアに近づけるための色選びのコツについてご紹介したいと思います。
「カラーセレクト」の為の下準備
「カラーセレクト」が慎重になってしまうのは
- インテリアイメージの基本となるので慎重になる
- 洋服のように簡単に取り換えすることができない
- 部屋を立体的に想像するのが難しくイメージし辛い
- そもそも色のことがよくわからない
- センスがない
などが考えられ、特に、「新築なので失敗したくない」というプレッシャーが大きく働いているのではないでしょうか。
このプレッシャーをなるべく小さくする為に、「カラーセレクト」前に是非しておくべき作業があります。
それは、「自分の理想とするインテリアは何か?をブレなくなるまで追求する」ことです。
例えば
- ナチュラル、ラグジュアリー、クラシック、北欧 など「インテリアイメージ」
- 暖色が好き、モノトーンが好き、カラフルが好き など「色や色調の好み」
- 持っている家具と合わせたい、広く見せたい、飽きがこないようにしたい などの「こだわり」
など、自分たちが「癒されるもの」「惹かれるもの」「好きなもの」「理想」は何なのかを「知る」ことが重要になります。
それには、雑誌やインターネットなどで検索&閲覧を数多く行い、ビビッときたものは保存してたくさんの施工例や写真・イラストに触れてください。
保存したものは繰り返し確認しながら整理して、どの部分が自分の興味を引くのかを追求してみましょう。
理想のイメージに迷ったら
初めて家を購入するときは、兎角「理想のイメージ」がブレやすい傾向にあります。(笑)
新築への夢と希望が一杯なので、あれもいい!これも素敵!というふうに目移りしてしまうのです。(笑)
人は新鮮なものに移り気になっていく傾向があるので、見れば見るほどあれもこれもと範囲を広げてしまいがちで、「結局、何がいいのかわからなくなった…」という方に沢山お会いしてきました。(笑)
そういう時は、「一番最初に心惹かれたものに戻る」ことをお勧めします。
それが、例えば…
- このシーンが好き
- この服かわいい
- この家具のファン
のような断片的なものや、一見インテリアと関係ないかも?と思うキーワードでも大丈夫です。
理想のインテリアイメージに迷ったと思っても、「最初に心惹かれたもの」≒「本当に好きなもの」にほぼ間違いなく、それが理想のインテリアイメージに発展していきます。
とにかく、「自分が何に興味があるのかを知る」ことが大切なのです。
インテリアコーディネーターを活用しよう
「自分のイメージするもの」「自分が好きなもの」がしっかり追求できると、「カラーセレクト」に迷いはなくなります。
「自分のイメージするもの」「自分が好きなもの」に「映える色」を選ぶといい訳です。
「自分のイメージするもの」「自分が好きなもの」に「映える色」を選ぶ、とは…
「自分のイメージするもの・自分が好きなものを追求する(=何かものを選択する)」という時点で、ほぼご自身が興味ある色・柄・デザインが偏っていますので、その結果から自然と選ぶべき「映える色」が見えてくる、ということです。
それでももし、「映える色」がわからない場合は、インテリアコーディネーターを活用しましょう。
「カラーセレクト」オプションは、専任のインテリコーディネーターが一緒に相談にのってくれる機会があるので、迷った場合でも自分のイメージを伝えると的確なアドバイスがもらえると思います。
具体化していない自分のイメージを断片的に伝えるだけでも、インテリアのプロであるインテリアコーディネーターは、理想に近づくよう導いてくれるので安心です。
「カラーセレクト」は、理想のインテリアに近づける為の最初の一歩です。
失敗しないようにする為に、「自分のイメージするもの」「自分が好きなもの」をしっかり追求することを心がけましょう。
マンションモデルルームでの注意点
打ち合わせをするモデルルームには、「カラーセレクト」コーナーがあり、実際のサンプルが展示されています。
色々なサンプルがある中、建具(扉)は原寸で展示されていることが多いですが、フローリングはそれより小さい面積で床上に建具(扉)と並べて置かれていることが多いです。
どうしても大きなサイズで展示されてる建具色が一番に目に入ってくるので、建具色を中心にメインカラーを決めてしまいがちですが、実際の部屋はフローリングの面積の方が広くその色の影響の方が強くなる傾向にありますので、建具色ばかりに気を取られないようフローリング色にも注意しながら選ぶようにしましょう。
また、色は小さいサンプルで見るより大きい面積で見る方が、色の持つイメージが強くなります。(専門用語で「面積効果」と言います)
つまり、派手な色はより派手に感じ、地味な色はより地味に感じるということです。
例えば、白いフローリングはサンプルで見るより施工することでもっと白く明るく感じるし、暗いフローリングはもっと濃く暗く感じますので、ここの点も気をつけながら選ぶよう心がけてください。
まとめ
しっかり自分の好みを見極めて「カラーセレクト」が決定すると、次のステップのインテリア商材(家具・カーテン・照明やその他小物類)もサクサク決まります。
ブレていない理想のインテリアイメージを知るということは、家具やカーテンの色・柄・デザインも自然とイメージしやすくなり、ますます理想のインテリアイメージに近づいていきます。
このように、「カラーセレクト」はインテリアコーディネートの方向性を決定する一歩目のコーディネートとなるので、十分に予習をして沢山の情報を取り入れ方向性を見極めてほしいと思います。
とは言うものの、「やっぱり不安…」「自分ひとりじゃ決めれない!」「専任コーディネーターさんとウマが合わない」という方のために、弊社株式会社COLORHOUSEでもお手伝いが可能です。
マンションの「カラーセレクト」のほか、戸建てを計画されているお施主様やコーディネーターが不足している工務店やハウスメーカーさんにも、弊社のベテランコーディネーターが、色提案から内装デザインや家具コーディネートまでお手伝いいたします。
お困りの際には、是非ご相談ください。