ロフトとは?|知っておくべき3つのメリットとデメリット
投稿日:2022年6月27日 | 最終更新日:2022年6月28日
「ロフト付住宅」と聞けばどのようなイメージをお持ちですか?
「おしゃれな感じ」とか「秘密基地のようなワクワク感」など憧れる方が多いのではと思うのですが、実際暮らしてみると「思っていたよりも活用しにくい」なんてガッカリする人もおられるようです。
そこで今回は、ロフトのメリットデメリットや活用方法を検討してみたいと思います。
そもそも「ロフト」とは?
ウィキペディアによると、
『ロフトとは、原義では建物の最上階または屋根裏にある部屋を指す。天井の下でなく直接屋根の下にあり、倉庫などに使われる。こうしたロフトを住居用に改造した、天井の高い空間を備えた集合住宅は「ロフト・アパートメント」と呼ばれる。 日本の賃貸物件などでは、天井を高くして中二階を設けて梯子などで昇降できるようにしたものを指す』
とあります。
つまり、住宅で言うロフトとは「部屋の天井を高くしてその一部を2層式にした上部空間のことで、専用はしごを使用しながらを多目的に利用できるスペース」のことを言います。
「ロフト」のメリット
開放感がある
ロフトを設置しようとすると、天井を高くとる必要があります。
同じ床面積の空間でも、天井が高くなると部屋は広く見えるでしょう。
例えば6畳の部屋で、天井高が2400㎜と3000㎜以上ある空間では、解放感が全然違って感じます。
スペースが広がる
同じ空間に、部屋が2つある感覚で暮らすことができます。
寝室にあるロフトなら書斎やライブラリー室として使ってみたり、子供部屋にロフトがあるとおもちゃ室や基地にしたり(笑)と、この使い方は子供たちに喜ばれること間違いないですね。
おしゃれなイメージがある
ロフトのある部屋は、天井が高くロフトへ上がる為のはしごが設置されていたりして、空間がより立体的になりこれらが何となく全体的におしゃれな雰囲気に魅せてくれます。
ロフトはどなたの家にもあるものではないので、珍しさや個性的な感じもおしゃれに魅せる要因になるのではないでしょうか。
「ロフト」のデメリット
上り下りが大変
ロフトに慣れてくると、上り下りが面倒になってきます。
入居当初は新鮮で楽しいかもしれませんが、毎日の生活の中で「はしご」の上り下りは大変かもしれません。
大きな荷物を持っての上り下りや、体調がすぐれないときは特にそう感じるかもしれません。
ロフト専用の掃除機を用意するなら別として、都度、掃除機を持って上がってかけるのも一苦労ですね。
冷房が効きにくい
ロフト部分は、冷房が効きにくいというデメリットもあります。
熱は上部にたまりやすいのでロフトに熱気がこもりやすく、冷房をかけても効きにくい傾向にあります。
冷房の冷たい空気は下部に下がる為、サーキュレーターを活用するなどして工夫する必要があるでしょう。
建築基準法上で制限されているスペース
ロフト部分の面積は床面積に算入されないために、
「天井高1.4m以下」「床面積は直下の部屋の8分の1までに収める」
という制限があります。
本来、ロフトは「小屋裏物置等」の扱いになりますので、「居住スペース」ではなく「収納スペース」ということになります。
このように制限があり、そもそもが「収納スペースである」というロフトですが、工夫次第で「居住スペース」としても十分に活用できます。
次にその活用方法を考えてみましょう。
「ロフト」の活用方法
セカンド的な部屋として使う
先にも述べましたが、
「本来の部屋のスペースでは狭くてできないけど、ちょっとしたスペースがあればこんな粋な使い方もしてみたい」
という願望をかなえてくれるのが、ロフトの存在です。
「書斎」・「ライブラリー室」・「趣味室」として使ってみてはいかがでしょうか。
読書や仕事、運動以外の趣味なら座ったまま作業できて、ロフトの天井高が気にならないかもしれませんし、狭さがかえって集中力に繋がるかもしれません。
また、子供たちなら体が小さいので、「おもちゃ室」や「遊びの部屋」としても使えるのではないでしょうか。
収納スペース
シンプルに収納スペースとして活用することもできます。
目につきにくいからと言って雑に収納するのではなく、後に取り出しやすいように整理しながら、
「あまり使わないものを奥に、使用頻度の高いものは手前に」
というルールのもと収納したいものです。
洗濯物干場
室内干し派の方なら、洗濯物干場にするのもいいかもしれません。
日常の暮らしにあるインテリアを損なうことはないですし、急な来客でも心配ありません。
天窓がロフトについていれば、洗濯物も乾きやすいのではないでしょうか。
まとめ
ロフトを利用するには、必ず「はしご」が必要であったり空間自体も天井が低かったりする為、老後のことを考えると少し使いにくいスペースですね。
反対に、おしゃれなイメージがあり使える空間が広がることから、ヤングファミリー向けの方が使い勝手は良さそうです。
入居前に、メリットデメリットををよく理解して、計画的に活用方法を考え後悔しないように気をつけましょう。