リビング収納のある間取り|新築で参考にしたいアイデアや狭いリビングの収納術を伝授【実例あり】
新築やリフォームで間取りを考える際、リビングの収納スペースをどのように確保すべきか悩む方は非常に多いです。
家族が集まるリビングは、一日の中で過ごす時間がもっとも長い場所です。常にすっきり片付いているのが理想ですが、ものが増えるとどうしても雑然としやすい空間でもあります。
「リビングにはどれくらいの収納スペースが必要か」
「狭いリビングを広く見せるコツはある?」
このような疑問をお持ちの方のため、本記事ではリビングをきれいに保つ収納術をご紹介します。新築の間取りで参考にしたいアイデアもご紹介するので、家づくりの予定がある方はぜひ最後までお読みください。
リビング収納のコツ
リビングの収納について考える時は、第一に「何を・どのくらい・どこに」しまうのかを決めておくことが大切です。
家族が日常的に過ごすリビングには、毎日使うものとそうでないもの、みんなで使うものとそうでないものが入り交じります。リビングで使うことが多いものは、リビングまたはリビング近くに収納しておくのが理想的な状態です。
では、具体的にどのようなものがあるかをイメージしてみてください。学校や仕事関連の書類、文房具、日用雑貨、子どものおもちゃ、本など、色々なものが思い浮かんできますよね。
日頃から家の整理整頓を担当している方なら、思い浮かんだものがどれくらいの量になるか何となく想像できるかと思います。それを考え、まとめることがリビング収納の第一歩です。
ただやみくもに収納スペースを確保するのではなく、家族のライフスタイルやリビングでの過ごし方を考えた上で、最適な収納の実現を目指していきましょう。
リビング収納のアイデア8選
リビング収納でお悩みの方のため、ここからは参考にしたい収納アイデアをご紹介します。
近年の住宅トレンドも合わせて解説するので、マイホームの間取り決めにお役立てください。
1.ごちゃつきやすいコードを隠す「テレビ裏の収納」
リビングの収納を考える上で、頭を悩ませるのが、テレビやスピーカー、ゲーム機などのコードやケーブルです。
ごちゃごちゃした配線は、生活感を強調させる要素の一つです。テレビ台自体に重さがあるため掃除のハードルも高くなり、見て見ぬふりをしてしまっている方も多いのではないでしょうか。
配線をすっきり収納させる方法として、テレビを配置する壁の裏側に小さなスペースを作る「テレビ裏収納」をおすすめします。
スペースといっても、人が一人通れるくらいの幅があれば十分です。コードやケーブル以外にも、ゲーム機やプリンター、掃除機などを収納する場所としても活用できます。
生活感を強調させるものを一ヶ所に、それも人目につかない場所にしまっておけるので、リビングを常にすっきりさせたい場合に有効な間取りとなるでしょう。
2.段差を有効活用「小上がり」
「小上がり」はリビングに段差を作り、その下を収納スペースとして活用するアイデアです。
小上がり下の収納スペースは、シーズン外の衣類やおもちゃを収納するのに最適です。小上がりの大きさによっては、来客用の布団やシーツなどもしまっておけます。
段差部分はちょっとした座席として使えるので、機能性と収納力をあわせ持った理想的な間取りといえます。狭いリビングで収納を増やせない場合にも、床面積を有効活用できるおすすめの間取りですよ。
3.収納&インテリアで大活躍「壁面収納」
壁全体を収納スペースとして活用しながら、インテリアの一部としても楽しめるのが「壁面収納」です。
壁面収納は本棚や飾り棚として活用することができ、お気に入りのアートや思い出の写真、観葉植物をインテリアとしてディスプレイできます。日用品はおしゃれな収納ケースにしまうと生活感が目立ちません。
部屋を広く見せるには、シェルフタイプの壁面収納がおすすめです。
床にものを置かずに収納できるので、部屋が広く感じられるのも壁面収納の大きな魅力です。家具やテレビの位置に合わせて壁面収納を作ると、リビング全体に統一感を出すこともできますよ。
4.本や小物をすっきり収納「ニッチ」
「ニッチ」とは壁の一部をくぼませて作る収納スペースのことで、リモコンや鍵などをしまうのにぴったりです。
頻繁に使うアイテムを収納するのに便利な上、デザイン次第で部屋がおしゃれな空間に変身します。大きなものをしまうのには適さないですが、機能性とデザイン性を両立したい場合におすすめのアイデアです。
5.収納力を重視するなら外せない「クローゼット」
リビングに大きめの収納スペースを作るなら、収納力抜群のクローゼットをつけてみるのはいかがでしょうか。
リビングのクローゼットは非常に使い勝手がよく、掃除道具に書類、薬、学校や仕事関連のものなど何でもしまうことができます。収納場所に困るものはとりあえずクローゼットに、という使い方が可能なので、急な来客時も慌てずに対処できるでしょう。
リビングにクローゼットがあれば、それ以外の収納はなくていいと言っても過言ではありません。それくらい便利なスペースなので、収納力を重視したい方は前向きに検討してみてください。
6.実は有能な「階段下のデッドスペース」
リビングまたはリビングの近くに階段がある場合、階段下のデッドスペースを利用しない手はありません。
階段下のデッドスペースには勾配があり、一見すると収納には不向きだと思われがちです。確かに高さのあるものは収納できませんが、逆をいうと「持ち上げるのが大変なもの=重いもの」の収納には最適な場所です。
掃除道具やシーズンオフのものも収納しやすいので、階段下のデッドスペースはぜひ有効に活用しましょう。
7.ダイニング側の収納スペースは何かと便利「キッチン」
リビングに収納スペースをつくる間取りが難しい場合は、対面キッチンのリビング側が収納棚になっているキッチンを選ぶのもおすすめです。
キッチン裏の収納棚は、カトラリーや食器だけでなく、リビングで使うものをしまうのにも適しています。また、キッチン裏の収納棚の大半は扉つきのものなので、生活感が出やすいものや日用品を隠すのにも最適です。
リビングとキッチンが近い間取りなら、キッチン裏の収納棚で料理や食事面での家事効率も向上させられるでしょう。
8.使い方は自由自在「スキップフロア」
「スキップフロア」とは、リビングの一部に段差や異なる高さの床を設け、空間を立体的に見せる間取りのことです。
居住スペースを増やすのが本来の目的ですが、立体的な空間が増えることで収納力もアップするメリットがあります。ソファや椅子を置くことでくつろぎの場としても活用でき、収納×機能性の両立が可能となります。
リビングに収納がないと後悔する?
家族が集まり、生活の中心となるリビングにはたくさんのものが集まります。
ものが増え、収納されずに放置されると、当然ながら雑然とした印象が強調されます。結果として、最初に思い描いた理想的なリビングとはかけ離れた空間になってしまうでしょう。
また、いざ片付けようと思っても、しまう場所がなければ収納棚やボックスをあとから買い足さなければなりません。後付けを繰り返すと必要なものを見つけづらくなる・生活の動線が悪くなるといった不便さも感じる機会も増えていきます。
以上の理由から、リビングに収納スペースがまったくない間取りはあまりおすすめできません。新築やリフォームの予定がある方は、デザインや快適性だけでなく収納計画を考えることにもたっぷりと時間を使ってくださいね。
狭いリビングを広く見せる収納術
狭いリビングを広く見せるには、以下にまとめる収納アイテムを活用しましょう。
- オープンシェルフ・ウォールシェルフ
- ガラスやクリスタル素材の収納ボックス・ケース
- 収納付きのソファ・テーブル
狭いリビングには、収納棚ではなくオープンシェルフやウォールシェルフを設置するのがおすすめです。シェルフには扉や囲いがないので、圧迫感を軽減しつつ収納スペースを確保することができます。
ガラスやクリスタルなど透け感のある素材も、圧迫感を減らすのに役立ちます。ただ、中身が見えてしまうので、収納できるものが限定される点は人によってデメリットとなりうるかもしれません。
人に見られたくないものを収納するなら、収納を備えたソファやテーブルにするという選択肢があります。新たなスペースを必要としないので、狭いリビングにぴったりの収納術と言えるでしょう。
リビング収納や間取り決めで迷ったらインテリアのプロに相談を
リビング収納は住まいの快適性を左右する重要な要素です。
マイホーム計画では実際の暮らしをイメージしながら間取りを考えますが、本当にこれでいいのか不安に思うこともあるでしょう。
リビング収納や間取りで迷った時は、一人で悩まずにインテリアのプロに相談するのがおすすめです。インテリアコーディネーターは、専門知識とこれまでの実績をもとに各家庭に合ったプランを提案してくれます。
株式会社COLORHOUSEは、お客様のご要望やライフスタイルに合わせたインテリアコーディネートを得意とします。
「収納をもっと充実させたい」「狭いリビングを広く見せたい」とお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。プロの視点で最善の策をご提案し、理想のリビング空間の実現をサポートさせていただきます。