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豪華でハイセンスなLDK

【新築】リビングとキッチンは分けるべき?仕切りは必要?おしゃれな空間をつくるコツ

マイホーム計画で多くの方が悩むポイントの一つに「リビングとキッチンを分けるべきか」という問題があります。

かつての日本の住宅では、台所と居間は隣り合わせにありながら、別々の空間と認識するのが一般的でした。その後は生活様式の変化に伴い、リビング・ダイニング・キッチンが一つの空間となったLDKという間取りが主流になりました。

現在もそのスタイルを取り入れた住宅が多い一方で、リビングとキッチンを分ける間取りを選択する方も増えつつあります。

そこで本記事では、インテリアのプロの立場からリビングとキッチンが同じ空間にあるメリット・デメリットについて解説します。2つの空間をおしゃれに仕切る便利アイテムについてもまとめているので、家づくりでお悩みの方はぜひ最後までお読みください。

新築でリビングとキッチンは分けるべき?

おしゃれなリビング

インテリアコーディネーターの立場では、リビングとキッチンを分けるべきかどうかは住む人のライフスタイルや好みによって判断すべきだと考えます。

リビングとキッチンが同じ空間にある間取り(以下、LDK)は、家族とのつながりをより強く感じられる点が大きな魅力です。家族の様子を確認しながら料理ができるので、小さなお子さんやペットのいるご家庭では安心感を感じられるでしょう。

一方で、リビングとキッチンがそれぞれ独立している空間では、パーソナルな時間を確保できるメリットがあります。ゲストにキッチンを見られずに済むので、来客時に慌てて片付ける必要がありません。

リビングでの過ごし方は人それぞれであり、理想とする間取りも人によって異なります。家づくりにおいて万人に共通する正解はありませんので、間取りは家族やパートナーとよく相談しながら決めるのがいいかと思います。

リビング(L)・キッチン(K)・ダイニング(D)の違い

図面パース

間取りを作成する際、リビングは「L」、キッチンは「K」、ダイニングは「D」という表記を用います。

たとえば「2LDK」という表記は、2つの居室とLDK(リビング・ダイニング・キッチン)がある間取りを意味します。よく似たものに「2DK」という表記がありますが、こちらは2つの居室とDK(ダイニング・キッチン)を備えた間取りです。

LDKとDKの決定的な違いは「10畳以上の広さがあるかどうか」という点です。ダイニングとキッチンスペースが10畳以上であればLDK、6畳以上10畳未満であればDKと区別されます。

補足として、日本の一般住宅ではダイニングが独立した間取りはそれほど多くありません。基本的にはリビングやキッチンと一体空間であるか、リビングは別でもダイニングとキッチンは同一空間にあることがほとんどです。

リビングとキッチンが同じ部屋にあるメリット

LDK一例

リビングとキッチンを分けるべきかお悩みの方のため、ここからはリビングとキッチンが同じ空間にあるメリットを3つご紹介します。

1.家族と会話しながら料理ができる

キッチンに立ちながらリビングにいる家族の様子を確認できることは、LDKを選択するメリットの一つです。

会話をしたり子どもが遊ぶ様子を見たりしながら料理ができるので、家事効率がよく安心感が得られます。

食後の片付けも、家族との団らんを楽しみながらであれば多少は面倒な気持ちが抑えられるのではないでしょうか。

2.スムーズに配膳できる

LDKは調理から片付けまでの一連の流れを最短距離で行えるのも大きな魅力です。

別室に配膳する手間が省け、食後もさっと片付けられます。お子さんにお片付け習慣を身につけてもらうにも非常に便利な動線です。

いい匂いにつられて自然と家族が集まり、スムーズに食事がスタートする。このメリットによって家事効率アップも期待できるでしょう。

3.空間を広く見せることができる

リビング・ダイニング・キッチンと3つの空間が一体化することは、余計な仕切りを省き、部屋を広く見せることにもつながります。

それぞれを独立させ、かつ快適性を維持するとなれば、各空間にはそれなりの広さが求められます。間取り次第では閉鎖的な印象が強調されてしまうので、それを解消するための対策を考えなければなりません。

LDKではその手間が省けるので、限られた土地でリビングを少しでも広く見せたい場合に有用な間取りと言えるでしょう。

リビングとキッチンが同じ部屋にあるデメリット

整理されていない食器棚

LDKにはさまざまなメリットがある一方で、頭に入れておきたい注意点もあります。

ここからはLDKの2つのデメリットを詳しく解説します。

1.料理のにおいが残る

リビング・ダイニング・キッチンが一体となった空間では、料理のにおいが気になる場面が出てきます。

調理中はもちろん、食後もある程度はにおい残りが続きます。ホットプレートでおうち焼肉を楽しんだ後、数日間においが取れない…なんてことがあるかもしれません。

2.来客時に片付けなければならない

リビングとキッチンが一体となったLDKでは、キッチンが丸見えになってしまう点がデメリットに捉えられてしまうことがあります。

急な来客があり、散らかったキッチンを見られてしまうことに抵抗がある方もいるでしょう。調味料や食品の袋はどうしても生活感が出てしまうので、インテリア性を重視するなら収納の仕方にも工夫が必要です。

リビングとキッチンの理想的な広さは何畳?

センスよくまとまったリビング

4人家族の場合、LDKは16〜20畳程度の広さを確保するのが理想的だと言われています。

配置する家具の大きさにもよりますが、20畳あれば大人2人子ども2人が一緒に過ごしても窮屈さは感じにくいでしょう。

リビングは一日の中でもとくに過ごす時間が長く、リラックスできる場所として機能させる必要があります。広ければいいということではありませんが、家族の人数に応じて最適な広さを確保することを推奨します。

近年は、キッチンに対して横並びにダイニングを配置する間取りが人気です。

キッチン

このレイアウトはスペースの節約と家事効率アップに役立ちます。建売住宅ではこのレイアウトを取り入れた間取りが多い傾向です。

リビングとキッチンの仕切りに便利なアイテム

LDKでリビングとキッチンの空間を分けたい時には以下のアイテムが便利です。

手軽に空間を仕切れる「のれん」

画像引用:カーテンズ

間仕切りに便利なのれんは、設置の手軽さやデザインの自由度の高さが魅力です。

雰囲気を変えたい時や汚れが気になった時にすぐ交換できるので、リビングとキッチンを別空間にしたい場合の第一選択肢となるアイテムです。

キッチンの目隠しにも最適な「突っ張りパーテーション」

画像引用:LOWYA

突っ張りラックもリビングとキッチンの間仕切りに役立ちます。

比較的しっかりと間仕切りできるアイテムですが、薄型で場所を取らないので狭いLDKでも使いやすいメリットがあります。ただし、あくまでパーテーションで強度はそれほど強くないので、お子さんが油断して寄りかかってしまうことのないよう注意が必要です。

仕切りと収納の2役を担う「キッチンボード」

画像引用:Pamouna

リビングとキッチンを仕切るには、キッチンボードを大胆に配置する方法もあります。

キッチンボードは食器や食品を収納するためのものですが、レイアウト次第では間仕切りの役割を担う万能アイテムです。商品数が多くサイズ展開やデザインも豊富なので、LDKの雰囲気に合うものを選びやすい利点があります。

ただし、キッチンボードでは天井の高さまでは仕切れないので、あくまで視覚的に仕切りがあるという印象に留まります。(高さのあるものは安全性の観点から壁付けすることが推奨されているため)

リビングとキッチンをおしゃれにコーディネートするコツ

おしゃれなリビング

新築でおしゃれなLDKを目指す場合、設計の時点で以下のポイントを意識することが大切です。

  1. 壁紙
  2. 照明
  3. 家具調キッチン

ここからはそれぞれのポイントを詳しく解説します。

1.壁紙

LDKはリビング・ダイニング・キッチンが一体化した空間ですが、各スペースにはそれぞれの役割があります。

リビングにはリラックス効果が、ダイニングは食事が楽しくなるような雰囲気づくりが、キッチンはお手入れのしやすさなどが求められます。それぞれの目的に合った壁紙を選べば、スペースごとの快適性やインテリア性を高めることができるのです。

画像引用:サンゲツ

こちらは壁紙や床材メーカー「サンゲツ」のコーディネート事例です。ホワイトとオリーブグリーンの壁紙と、床と天井の木目のバランスが絶妙なモダンヴィンテージなコーディネートがおしゃれです。

全体をホワイトで統一するのもいいですが、キッチン背面にアクセントクロスを選ぶことで空間にメリハリが生まれます。

2.照明

照明には部屋を明るくする役割だけでなく、おしゃれな雰囲気を演出する効果もあります。

照明本体の形状はもちろんですが、明るさや色調によってもムードが大きく異なります。照明の陰影はインテリア上級者向けのテクニックですが、おしゃれな部屋づくりを目指すならぜひトライしてほしいポイントです。

包丁を使うキッチンでは明るめの照明を、リラックスしたいリビングでは調光機能のある照明を選ぶなど、照明計画にもこだわってみるとお部屋が一層おしゃれな空間に変身しますよ。

3.家具調キッチン

調味料や食品の袋で何かと生活感の出やすいキッチン空間には、インテリア性の高いおしゃれなキッチン(本体)を選びましょう。

家具調キッチンは、既成品のシステムキッチンにはない独自性を持たせることができます。人と被らず個性を反映させられるので、いわゆる「普通のキッチン」からの脱却が可能です。

株式会社COLORHOUSEでは、色彩計画にこだわるインテリアコーディネーターがお客様の追い求める理想のキッチン空間をご提案します。好みの色や仕上げでオリジナルのキッチンを実現できるので、おしゃれなLDKを追求したい方はお気軽にお問い合わせください。

リビングとキッチンをおしゃれにコーディネートして理想の空間をつくろう

ダイニング

家の中心となるリビングは、快適性が高くリラックスして過ごせる空間であるべきです。

日本の住宅ではリビングとダイニング、キッチンが一体化した間取りが一般的ですが、人によってリビングとキッチンを分けたいと考える方もいます。

どちらにすべきか迷った時は、ライフスタイルや過ごし方をイメージした上で最適な間取りを選びましょう。マイホーム計画で後悔しないためには、インテリアのプロに相談するのもおすすめです。

株式会社COLOR HOUSEでは、戸建てやマンションの内装やキッチンのデザインを行なっています。メーカーキッチンはもちろん、造作キッチンや輸入キッチンのご相談も承っているので、気になることがあればお気軽にお問合せください。

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プロフィール

(株)COLORHOUSE代表の廣田です。
色彩計画と欧米インテリアを得意としています。
インテリアでお困りの方はお気軽にご相談ください。