リビングでアロマの香りを楽しむコツ!上手な香らせ方と置き場所について
日常生活の中心となるリビングを心地よい空間にするなら、アロマを取り入れるのがおすすめです。
アロマはお部屋の雰囲気を手軽に変えることができるアイテムで、選ぶ香り次第ではリラックス効果を高めることができます。
本記事ではリビングでアロマを楽しむためのポイントを詳しくご紹介します。癒しを求める方に最適なアロマの種類も解説するので、リビングの香り選びでお悩みの方はぜひお読みください。
リビングにアロマを置こう!選び方のコツ
リビングでアロマを楽しむには、次の3つのポイントを抑えることが大切です。
- 癒される香りを選ぶ
- ディフューザーの種類を選ぶ
- 部屋の広さを考える
ここからはアロマを上手に楽しむためのコツを詳しくご紹介します。
コツ1.癒される香りを選ぶ
家族が集まり、団らんを楽しむリビングでは、癒しやリラックス効果の高い香りを楽しむのがおすすめです。
植物から抽出した天然の香りであるアロマには、自律神経を整え、心身を癒す効果があると言われています。リビングは1日の中でもっとも過ごす時間の長い場所なので、アロマを楽しむなら心を落ち着かせてくれる香りを選びましょう。
では、どんなアロマがいいのかというと、自分が心地よいと感じる香りであればどんなものでも構いません。
香りの好みは人それぞれなので、その空間で過ごしている時に香りによって幸福度が増せばそれが最適解です。
コツ2.ディフューザーの種類を選ぶ
リビングでアロマを楽しむ時は、香りを広げるためのディフューザー選びが重要なポイントになります。
ディフューザーには「拡散させるもの」という意味があり、アロマの場合は精油を拡散して香りを楽しむためのアイテムを指します。
種類 | 特徴 | 香りの拡散力 |
---|---|---|
超音波タイプ | 水とオイルを霧状にして香りを拡散させる。火を使わないので安全性が高く、お手入れも比較的簡単。 | 部屋全体に均一に香りを拡散できる。 |
リード(スティック)タイプ | 瓶やボトルに入れたスティックがオイルを吸い上げて香りを拡散させる。置くだけで香りが広がる手軽さや、インテリアとして活用できるメリットがある。 | スティックを上下に入れ替えることで香りの強さを調整できる。 |
ランプタイプ | 電気や火でオイルをあたためて香りを拡散させる。少ない量&短時間だけ香りを楽しみたい時におすすめ。 | それほど高くはない。 |
ストーンタイプ | 専用の石にオイルを染み込ませて香りを拡散させる。火を使わず手軽に香りを楽しめる。 | それほど高くはない。 |
ディフューザーは、求める香りの強さや持続性によって使い分けるのがコツです。
アロマ初心者さんはストーンやランプタイプのディフューザーからはじめて、香りに慣れてきてから拡散力の高いものを選ぶのがおすすめですよ。
コツ3.部屋の広さを考える
リビングのような広い空間では、部屋の広さに応じたアロマの配置を考えることが大切です。
たとえば、20畳ほどの広いリビングでアロマを楽しむ場合は、ディフューザーを複数設置することをおすすめします。拡散力がそれほど高くないディフューザーだと、部屋の隅に一つ奥だけでは香りが空間に行き渡らないからです。
10畳以上のリビングルームでも、ディフューザーの個数と配置する場所を工夫する必要があります。
入口やソファの近くには拡散力の高いディフューザーを配置すると、リビングに入った瞬間から心地よい香りを感じることができますよ。
リビングで香りを楽しむ場合のアロマの置き場所
リビングでアロマを楽しむ時は、ディフューザーの置き場所にもこだわりましょう。
香りを感じやすい場所としておすすめなのが、ソファ周辺です。ソファの周りには人が集まりやすいので、香りをより身近に感じられます。ソファ以外では、空気の循環が多いドア付近や窓の近くもディフューザーの置き場所として最適です。
反対に、ディフューザーの置き場所として避けたいのがダイニングやキッチンの近くです。アロマは天然成分の香りですが、強い香りは料理や食事の邪魔になることがあります。
もう一つ、アロマを楽しむ時には火の取り扱いに注意が必要です。
火であたためて使うランプやポットタイプのディフューザーは燃えやすいものの近くに置かないこと。小さなお子さんやペットのいるご家庭は電気やスティックタイプのものを使うなどの工夫をお忘れなく。
リビングにおすすめのアロマ7選
リビング用にアロマをお探しの方のため、ここからはリビングにおすすめのアロマを7つご紹介します。
香りの特徴を詳しくまとめているので、アロマ選びの参考にしてください。
1.ラベンダー
アロマの定番として人気が高いラベンダーは、リラックス効果を求める方におすすめの香りです。
「ハーブの女王」という別名の通り、心身の癒しや鎮痛、安眠、炎症の緩和など幅広い使い道があります。ヨーロッパではケガの手当てに使われていた歴史があり、今でも一般家庭で広く活用されている万能な精油です。
さわやかでフローラル感のある香りが特徴ですが、土や草のような香りも感じられます。そのバランスが非常に心地よく、ゆったり過ごすリビングに最適な香りだと言えるでしょう。
ラベンダーの香りには体温や脈、血圧を正常に保とうとする働きがあると言われています。ゆえに低血圧の方はラベンダーの香りでだるさを感じることがあるため、使用量には注意が必要です。
2.オレンジスイート
オレンジスイートは亜熱帯や熱帯地域で栽培されるミカン科の植物で、アロマオイルは果実の皮から抽出したものです。
柑橘系ならではの甘くさわやかな香りが特徴で、年齢や性別を問わず心地よいと感じられるメリットがあります。心身の癒しや気力回復などの効果が期待できます。
オレンジスイートには抗うつ作用もあるので、ポジティブな気分になりたい時や心のバランスを安定させたい時にもおすすめの香りです。
適量であればさわやかな香りが楽しめますが、濃度が高いと青臭さや苦味を強く感じることがあります。
3.ゼラニウム
ゼラニウムは赤やピンク、白などの花を持つ多年草で、その可愛らしい見た目から観賞用として世界各国で愛されています。
フローラルで少しスパイシーな香りには、ストレス軽減や心のバランスを安定させる効果があると言われています。気持ちを落ち着かせてくれる香りなので、ホルモンバランスの調整や更年期障害の症状緩和にも最適です。
古代エジプトではゼラニウムに美肌効果があるとされ、スキンケアに利用されてきた歴史があります。抗炎症作用や抗菌作用に優れていることから、肌トラブルのケアに用いられることもあるようです。
ローズに似た華やかな香りですが、ややスパイシーさも感じられるため、初めて使用する際は少量ずつ試すことをおすすめします。
4.ティーツリー
ティーツリーはオーストラリア原産の常緑樹から抽出される精油です。
抗菌作用や抗ウィルス作用に優れており、オーストラリアの先住民は古くから医療現場で活用してきました。「天然の抗生物質」とも呼ばれ、感染症対策や空気を浄化する効果も期待できます。
すっきりとした清涼感がありますが、どこか優しさも感じられる癒しの香りです。香り自体が強いので、使用する量や体調次第では薬品のような刺激臭に感じることがあります。
ティーツリーは単体で使用するのもいいですが、レモンやライム、ユーカリなど同族の香りとブレンドするとさわやかさが増します。
注意点としては、樹脂を溶かしてしまう性質があるためプラスチック容器での保管は控えてください。
5.ベルガモット
イタリア原産の柑橘系の一種であるベルガモットは、さわやかでフルーティな香りが魅力です。
甘味と苦味のバランスに優れ、その香りのよさからイタリアでは香水や紅茶の香りづけに使われてきました。アロマとして使う場合は、リフレッシュしたい時や心を軽くしたい時などにおすすめです。
ストレスや不安を軽減する効果も期待できるので、リラックスして過ごすリビングに最適な香りと言えるでしょう。
さまざまな種類があるアロマの中で、ベルガモットは強い光毒性(=日光に当たると有毒な物質に変化する性質)を持つことで知られています。
皮膚につけると色素沈着や炎症を引き起こす恐れがあるため、取り扱いの際は十分に注意してください。
6.ローズウッド
ローズウッドは熱帯雨林に自生する樹木から抽出される精油です。
その名の通りバラに似た香りを持ち、ウッディでやや甘い優雅な香りが精神的な疲労感を癒します。 抗うつ作用や抗不安作用もあるので、ストレスや不安を感じやすい方におすすめです。
1つ注意したいのが、ローズウッドに対してアレルギー反応を起こす方がいるという点です。アロマに限らず、ローズウッドの木材に触れることでアレルギー症状が出ることがあります。
アロマオイルでアレルギー反応が出た時は、すぐに使用を中止しましょう。
7.イランイラン
イランイランは熱帯地域に生育する花から抽出される精油です。
「花の花」という意味を持ち、古くから香水の原料として利用されてきました。エキゾチックで甘い香りにはリラックス効果と幸福感を高める効果があり、心身を落ち着かせたいシーンに最適です。
イランイランの華やかで濃厚な香りは少量でも十分な効果を発揮するので、香りを楽しむ時は少量から試すことを心がけてください。
まとめ
アロマには心と体を癒す効果があり、リラックスして過ごしたい場所に置くと日常生活がより快適なものに変わります。
リビングに合うアロマを探す場合は、そこで過ごす人が心地よいと感じる香りを選ぶことが大切です。香りの強さは、ディフューザーの種類や配置する場所を工夫しながら調整していきましょう。
アロマの香りを上手に取り入れて、自分だけのリラックス空間で日々の疲れやストレスをリフレッシュしましょう。 リビングにお気に入りの香りを添えるだけで、毎日がもっと楽しく、豊かなものになるはずですよ。