どうしたらなれるの?インテリアデザイナーとして活躍するには
投稿日:2020年4月1日 | 最終更新日:2022年11月3日
「インテリアデザイナー」「インテリアコーディネーター」という職業にどんなイメージを思い浮かべますか。
「建物内外部の、装飾・空間構成・家具やカーテンのコーディネート・照明計画など住又は商空間の演出とデザインに関わること」と、固く説明するとインテリアデザイナーやコーディネーターが行う内容はこんな感じですね。(笑)
私もこの職業を名乗る身で、「素敵です」「かっこいいです」と言っていただけたり「憧れの職業です」とお聞きすると、正直ちょっとうれしいです。(笑)
一見華やかに思われがちなこの職業ですが、実は地味にコツコツ…と毎日を過ごしています。
「膨大にある色と形とデザイン」を組み合わせていく仕事なので、常に好奇心を持ち感覚のアンテナを立てて情報を得ている、そんな感じの毎日を過ごしています。
有名デザイナーやコーディネーターさんに比べるとまだまだぴよっ子ですが、できる範囲でセンスを磨き美意識を上げて頑張ってマス(苦笑)
さて、今回のブログは、「インテリアデザイナー」「インテリアコーディネーター」になりたいと思うあなたへどうしたらこの職業に就くことができるのか、
また、既にこの職業に就いている方にはもっと活動を広げるにはどうすればよいのか、をご紹介したいと思います。
その前に、先ずは、「インテリアデザイナー」「インテリアコーディネーター」の違いについてクリアにしたいと思います。
「インテリアデザイナー」と「インテリアコーディネーター」の違い
大きな違いは、
「インテリアデザイナー」は、何もない空間から内部の構成や装飾などのデザインを生み出していく、という職業で、
「インテリアコーディネーター」は、既存の製品を組み合わせることによって空間を作り出していくという職業、です。
「インテリアデザイナー」の方が、より詳しく建築知識を把握しておく必要があるため、少し敷居の高い職業かもしれません。
しかし、「インテリアコーディネーター」を名乗る方の中には「デザイナー」も兼任されている方もいますので、お気に入りの方が「インテリアコーディネーター」さんであれば、一度確認してみましょう。
コーディネーターによっては、依頼できる内容が変わってくることがあるかもしれません。
もう少し「違い」を詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
▼▼
【個人宅のインテリアコーディネートはどの業者に依頼するべき?】
「インテリアが好き」なら資格なしでもなれる
「インテリアデザイナー」「インテリアコーディネーター」と聞くと、「資格を取得した上で仕事に関わらなけばならない」というイメージがあるかもしれませんが、実は資格取得が必須というわけではありません。
実は私、資格なしでこの仕事はじめました。(笑)
大学や専門学校で建築を学んだ経験は全くなく、インテリアコーディネーターを目指すようになったのは子育てが始まって数年経った時でした。
当時持っていた資格は「カラーコーディネーター」のみ。その資格だけで自称インテリアコーディネーターとして活動を始めました。
年齢のわりに実務経験が皆無…(涙)だったのでスタートは非常に厳しかったのですが、「インテリアの中でも何の分野に携わりたいのか」「家具?カーテン?キッチン?それとも?…」をよくよく考え、こんな私に機会を与えてくれる様々な出会いを粘り強く探し続けました。
その出会いを通して、今、このような立場にいるわけですが、やはりお仕事をしているうちに、クライアント様の信頼をえる為インテリアコーディネーターの資格取得を目指し、二級建築士・1級整理収納アドバイザー・照明コーディネーターと、インテリアと建築に関する資格を取得しました。
このように順に資格を取ってきましたが、原点は「インテリアが好き」ということにあり、「好き」ならこの職業につけると私は思っています。
ただ、より安心と信頼していただくためにも、資格取得はやむを得ないのではないでしょうか。
「インテリアデザイナー」と「インテリアコーディネーター」の更なる武器
前述のとおり、インテリアの仕事に関わるために必須の資格というものはありません。
しかし、クライアント様からの安心と信頼を得るためには、やはりある程度の実績と資格を持っていた方が良いでしょう。
そこで、ここからは取得しておくと役立つ資格をご紹介します。
「建築士」(一級建築士、二級建築士、木造建築士)は鬼に金棒
「建築士」は、建造物の設計や工事監理を目的とした国家資格です。
中でも一級建築士は、最も資格取得の難易度が高い分、住宅からスタジアムまで幅広く様々な建造物の設計が可能になります。
二級建築士は、主に住宅を設計するための資格で、一級建築士よりも試験範囲は狭くなっています。
木造建築士は、木造建築物のみ取り扱うことができ、建築士の中では比較的難易度が低いといえます。
これら「建築士」の資格は、国家試験ということもあり少々難易度が高めですが、建造物の設計が可能になるということで空間すべてを演出でき、デザイナーとして大きな強みとなります。
「インテリアコーディネーター」は人気の資格
認知度の高い資格となっている「インテリアコーディネーター資格」ですが、この資格は、インテリア産業協会が認定しているもので、
住宅と内部インテリアの商品までの幅広い知識と技術をもとに、住みよいインテリアを企画提案するスペシャリストになるためのものです。
こちらは国家資格ではありませんが、認定しているインテリア産業協会は経済産業省が管轄しています。
合格率23%という比較的高い難易度ではありますが、人気の高い資格となっています。
「カラーコーディネーター」「福祉住環境コーディネーター」あればなおよし
「カラーコーディネーター」は、色彩や配色の提案・インテリアや服飾のコーディネート・商品開発を行う、色を効果的にビジネスのなかで役立てるスペシャリストです。
インテリアコーディネートの中で、「色の悩み」は本当に多くの機会があり、「感性」だけのコーディネートより、カラーコーディネーターの「理論」のコーディネートは、かなり納得度が違います。
また、「福祉住環境コーディネーター」は、高齢者や障がいを持つ方のために、よりよい環境の整備を行うことに長けたスペシャリストです。
特に増える高齢者のための住環境整備は、必然となってきています。
どちらの資格も取得しておくことで、ご縁がいただけるクライアント様の幅が広がりますね。
「CAD」「イラストレーター」の技術は役立つ
コンピュータを用いて、設計ができる支援ツールのことを「CAD」と呼びます。
「イラストレーター」は、イラストを描いてクライアント様に提供することが主な仕事内容ですが、パース画や図面作成など、インテリア提案に取り入れられる機会も多いです。
IT業界が活性化している昨今、PCを駆使したスキルを習得しておくのもおすすめの選択です。
「インテリアデザイナー」「インテリアコーディネーター」は個性と感性が際立つ仕事
このように資格を取得することによって得られる恩恵は大きいですが、「インテリアデザイナー」「インテリアコーディネーター」として何よりも大事なことは、その人自身のセンスが直接反映されるということです。
資格取得に奔走するだけではなく、いかに他とは違うオリジナリティを出せるかということが鍵になります。
では、その「オリジナリティ」を見つけるために、どうすればよいのでしょうか。
次に、「自分のオリジナリティ」の見つけ方を考えてみましょう。
「センス」は感動するものに触れれば触れるほど磨かれる
「センスを磨く」と言っても、その磨き方が難しいかもしれませんが、一番の近道は「自分をよく知る」ことにあると思います。
様々な景色・美術品・インテリアなど、色々な分野の物事を見つめたときに、
どのようなことを思ったのか…
どのように感じたのか…。
もし見たものに「感動」したとき、要因は何だったのか…。
このように感動した要因を考えるとき、自分の惹かれるものを理解することができ、そしてその時自分のセンスが磨かれるのではないでしょうか。
さらに、自分が「感動」したポイントを導き出したあと(たくさんの経験が必要&時間がかかる)、
これらの沢山の「感動」が言語化されて、自分のオリジナリティが確立され、どんどんとセンスが磨かれていくように思うのですが…、いかがでしょうか。
住居?オフィス?商空間?どれが得意なのか知ろう
自分の得意分野と強みから、自分のオリジナリティを見つける方法もあります。
インテリアコーディネーターという職業は、活動できる場所が色々あります。
例えば、ハウスメーカーや工務店など家づくりに関われる場所・家具やカーテンなどインテリア商材に関われる場所・キッチンメーカーなど住設に関われる場所などです。
組織やチームの中で、自分の得意とするものや強みを活かすことでさらに個性を発揮することができ、それがオリジナリティと発展することもあるでしょう。
まとめ
「インテリアデザイナー」「インテリアコーディネーター」として活動するには、特に資格は必要ないと紹介してきました。
それでもそれなりの「知識」は必要で、もし「好き」だけでその仕事に就いたとしたら、日々の勉強が必要かと思います。
ですが、インテリアが「好き」なら、その勉強も全然苦にならないと思いますよ。(笑)
「インテリアデザイナー」「インテリアコーディネーター」の資格取得をされたのなら、そこがスタート地点です。
プロとして活動していく訳ですから、その資格に恥じないよう頑張りましょうね。
弊社ではInstagramやFacebookで、コーディネート例やインテリカラーのコツなどを紹介しています。
「インテリアデザイナー」「インテリアコーディネーター」を目指す皆さんには、これからのコーディネートに参考にしていただけるのではないでしょうか。
是非、お立ち寄りくださいね。