勉強机はどう配置すべき?子供の集中力を高めるレイアウト
投稿日:2023年11月2日 | 最終更新日:2023年11月3日
お子さんが小学校に入学するタイミングで勉強机を購入するご家庭は多いです。
親御さんは「どんな机を選ぶべきか」「勉強に集中できる環境を整えたい」といった考えがあるかと思います。
勉強机はお部屋の中でひときわ大きな存在感を放ちます。また長く使い続けるものだからこそ、どういった机をどのように配置すべきか悩まれる方も多いでしょう。
そこで本記事では、子供が楽しく快適に学習できるような勉強机の配置について解説します。
勉強机の選び方や集中力を高めるインテリア術も説明するので、子供部屋のコーディネートでお悩みの方はぜひ参考にしてください。
勉強机は壁につけない方がいいって本当?
近年、子供部屋のコーディネートでは「勉強机を壁につけない」レイアウトが注目を集めています。
勉強机を壁につけない方がいいか?と聞かれると、個人的には壁につけるよりも壁を背にして配置するレイアウトをおすすめしています。
お子さんにとって、勉強する時間は一日の中で非常に大きなウエイトを占める時間の一つです。
その時間を少しでも快適に過ごしてもらえるよう工夫するとすれば、壁に向かって勉強するよりも開放的な環境を整える方が重要だと考えます。
お部屋の広さに余裕がない、間取り的に難しいなどの理由がなければ、勉強机を壁につけない配置を検討してみてはいかがでしょうか。
迷った時は壁づけと壁を背にするレイアウトの両方を試し、どちらがいいか本人に聞いてみるのもいいでしょう。
勉強机を壁につけないレイアウトのメリット
勉強机を壁につけないレイアウトには、次の3つのメリットがあります。
- 圧迫感を感じにくい
- 集中力が高まる
- 気分転換しやすい
ここからはそれぞれの内容を具体的に解説します。
メリット1.圧迫感を感じにくい
勉強机を壁につけるレイアウトは、圧迫感を感じやすい傾向にあります。
とくに、お部屋の四隅に勉強机を配置すると周囲が見えづらい上、間取りによっては日中でも机上が暗くなりがちです。
子供の学習環境を整えるという意味では、圧迫感によるストレスはできるだけ軽減した方がいいでしょう。
ただし、目の前にゲーム機や漫画といった勉強の妨げになるようなものは置かないなどの工夫も必要です。
メリット2.集中力が高まる
勉強机を壁につけると背面の空間が広くなります。
背面の空間が広いとどうしても後ろが気になってしまい、その度に集中が途切れてしまうことが懸念されます。
対して、背後が壁になるレイアウトでは後ろの気配が気にならずに済むので、お子さんの集中力維持に効果的です。
メリット3.気分転換しやすい
勉強机に座った時、目の前に壁があるのと開放的な空間が広がっているのとではリフレッシュの仕方にも違いが出ます。
部屋全体を見渡せるレイアウトは適度な気分転換がしやすいです。日光や照明の明かりも取り入れやすく、より集中しやすい環境を整えるのにも有効です。
また、周囲に親御さんの姿が見えないと不安がるお子さんは、壁と向かい合わせにならないレイアウトの方が安心して過ごせるでしょう。
勉強机のレイアウトに困ったら?参考にしたい配置のコツ
勉強机を壁につけないレイアウトのメリットについてお話しましたが、実際に配置を考えるとなるとなかなかイメージがつきにくいものです。
勉強机の配置場所でお困りの方には、次の3つのレイアウトをおすすめします。
- 窓の近くに配置する
- 壁を背にして配置する
- ドアの近くに配置する
ここからは具体的な内容を解説します。
コツ1.窓の近くに配置する
勉強机の配置場所で迷ったら、まずは窓の近くに配置するレイアウトを検討してみてください。
勉強机を窓の正面に配置すれば、日中は明るい空間で勉強ができます。開放感も生まれるので、目の前に壁があるレイアウトに比べて圧迫感も軽減されます。
正面が難しい場合は、窓が視界に入るか日光を取り入れられるレイアウトでも問題ありません。「開放的で圧迫感の少ない学習環境」を意識した配置を試してみてください。
なお、日当たりのいいお部屋はまぶしすぎたり暑くなったりしやすいので、遮光のレースカーテンなどもセットで用意することをおすすめします。
コツ2.壁を背にして配置する
勉強机を壁につけないレイアウトとは、すなわち勉強机に座った時に背面に壁があるレイアウトのことです。
後ろの気配が気にならず、目の前には開放的な空間が広がります。机の前に広がりがあるという点は、学校での学習環境にもよく似ていますね。
お部屋の広さに余裕がない場合は少々難しいですが、圧迫感によるストレスを減らすという意味では有効なレイアウトです。
コツ3.ドアの近くに配置する
窓際の配置や壁を背面にしたレイアウトが難しい場合は、勉強机をドアの近くに配置するのもおすすめです。
ドアを開けた状態にすれば開放感が出せますし、閉めっぱなしでも「いつでも開けられるもの」と考えれば壁に比べると圧迫感は少なく感じられます。
小学校に上がりたてのお子さんの中には、親御さんの存在を近くに感じられる方が安心できる子供も多いです。
すぐにそばへ行けることを物理的に示してあげることは、お子さんの不安解消にもつながりますよ。
【子供部屋】集中力をアップさせるインテリア術
「子供が自室での勉強を嫌がる」
「宿題をはじめてもすぐに飽きてしまう」
そんなお悩みを抱える親御さんのため、プロのインテリアコーディネーターが子供の集中力をアップさせる3つのインテリア術をご紹介します。
- 机の上は必要なものだけ置く
- 高さ調節ができる椅子を選ぶ
- 集中力を高める色を配色する
ここからはそれぞれの方法を詳しく解説します。
その1.机の上は必要なものだけ置く
お子さんが集中できる学習環境を整えたいとお考えの親御さんは、まず「机の上にはなるべくものを置かない」方法をお試しください。
これは大人も同じですが、集中しなければいけない状況で目の前にスマホや漫画があると、どうしてもそちらに気を取られてしまいます。
大人は自制できたとしても、子供は欲求をコントロールするのが難しいです。余計なことに意識が向かないようにする方法として、机の上には勉強に必要なものだけ置くようにしましょう。
勉強机にはフラットでシンプルなものと、机上に収納棚が備わっているものがあります。
教科書や文房具類をしまうには収納棚付きの勉強机が便利です。しかし、ものをたくさん置けるというメリットには意識が散漫しやすいという側面もあります。
勉強に関連するものだけ収納するのであればいいですが、スペースがあればスマホの充電スペースや好きなアイドルの写真やグッズを置いてしまいがちです。
対して、収納棚のないフラットな勉強机は学習に必要なものだけを置くことになります。余計なことに気を取られずに済みますし、「使い終わったら片付ける」を習慣化しやすいメリットもあります。
これから勉強机を購入する予定であれば、収納棚のないシンプルなものを選んでみてはいかがでしょうか。
その2.高さ調節ができる椅子を選ぶ
子供の体は日々成長し続けるので、その時の体に合わせて使えるものを選ぶようにしましょう。
勉強机とセットで使う椅子は、高さ調節できるものが好ましいです。体に合わない椅子は正しい姿勢を保つのが難しく、集中力低下にもつながります。
椅子に座っているお子さんがもぞもぞしていたり、何度も姿勢を変えたがるのは椅子が合わない、もしくは座り心地が悪い可能性があります。
子供は気分や感情をうまく言葉にできないことも多いので、勉強している時の様子は親御さんがこまめに見守ってあげるといいかもしれません。
その3.集中力を高める色を配色する
お子さんが自室で勉強に集中できるようにするためには、インテリアの配色を工夫するのも有効な方法です。
たとえば「赤は情熱の色」「ビタミンカラーを見ると元気が出る」といったように、色にはそれぞれ心理的な効果があります。
このような効果を活用することで、お子さんが勉強しやすい環境を整えてあげることができるのです。
集中力を高めるのにおすすめの色は【ブルー】です。青には心を落ち着かせるリラックス効果があり、気持ちが安定した状態を持続させることができます。
心拍数が下がると呼吸も深くなり、結果として集中力を高めるのに最適な環境を整えることにつながります。
沈静や安らぎという意味では【グリーン】を配色するのもおすすめです。癒しや平和を象徴する色なので、ゆったりと穏やかに過ごしたい空間にはグリーン系でまとめるといいでしょう。
勉強机は選び方にもこだわろう
お子さんの勉強机を選ぶ時は、サイズや素材にもこだわりましょう。
子供向けの勉強机は収納棚が付属していたり、デザインが子供っぽいものが多い傾向にあります。一見すると使いやすく子供の興味を引くようですが、子供の趣味や教育のカリキュラムは年々変化していきます。
小学校入学当初はキャラクターものに夢中のお子さんも、高学年や中学生になるにつれて好みは変わっていくはずです。高校生や大学生になるとパソコンを使った授業も増えるでしょう。
長く使うものだからこそ、お子さんが成長しても使えるよう勉強机はシンプルな木製のものをチョイスすることをおすすめします。
勉強机の配置で迷ったら?インテリアコーディネーターに相談する選択肢も
本記事では、勉強机のレイアウトや子供部屋のコーディネートで活用したいインテリア術をご紹介しました。
子供に楽しく勉強してもらいたいという気持ちは、すべての親御さんに共通する願いだと思います。勉強机は、選び方や配置場所によって子供の学習意欲を高めることができます。
勉強机の配置でお悩みの方は、本記事を参考にお子さんに合うレイアウトを見つけてみてください。
「部屋の広さに余裕がない」「コーディネートに自信がない」といったお悩みについては、株式会社COLORHOUSEまでご相談ください。お子さんが快適に過ごせるお部屋作りをご提案させていただきます。
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