おしゃれな網戸でワンランク上のインテリアを楽しもう!
投稿日:2023年6月10日 | 最終更新日:2023年6月11日
家づくりやインテリアを楽しむ上で、ぜひこだわってほしいのが「網戸」です。
網戸は風通しや虫除けのための建具ですが、色や形状にバリエーションがあることはあまり知られていません。
網戸もインテリアの一つとして活用することで、室内の雰囲気や窓から見える景色が大きく違って見えるのです。また、空の青や木々の緑がはっきり綺麗に映ると気持ちも安らぎます。
今回はお部屋をおしゃれにグレードアップしてくれる網戸の選び方を解説します。初心者さんでも簡単に扱えるリメイクアイテムも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
網戸を通風や虫除けだけに使うのはもったいない!網戸の楽しみ方
網戸と聞いて、まず思い浮かぶのが「通気や虫除けを目的とした建具」というイメージではないでしょうか。
網戸に使いやすさや耐久性を求めることはあっても、デザイン性を意識する方は少ないかと思います。
色や素材、形状によって景色を美しく見せたり、お部屋の印象をおしゃれに変える効果があることは実のところあまり知られていません。
では具体的にどのようにしてインテリアに網戸を取り入れるのか、その方法は2つあります。
- 空や草木の色を楽しむ
- 好きな柄にデコレーションする
ここからはそれぞれの楽しみ方を詳しく解説します。
楽しみ方①空や草木の色を楽しむ
網戸のネットはブラックとシルバー2種類のカラーがあり、それぞれ見える景色が異なります。(カラー別の特徴や見え方の違いは次の見出しで詳しく解説します)
色によって外の景色がグレーがかって見えたり、草木や空が鮮やかに見えたりと比較してみるとその違いは一目瞭然です。
ガーデニングが趣味であれば、お庭が見えるお部屋の網戸は緑が綺麗に見えるカラーのネットを選ぶのがいいでしょう。きっとお部屋から眺めるお庭が一段とすばらしい景色に変わるはずです。
網戸にも選択肢があることを知っているだけで、外の景色もインテリアと1つとして楽しめるようになります。
ワンランク上のインテリアを目指したい方は、ぜひネットのカラーにもこだわってみてください。
楽しみ方②好きな柄にデコレーションする
網戸にデザイン性を求める人が増えていることから、網戸に貼り付けて使うデコレーションシートの人気も高まっています。
デコレーションシートは手軽に窓周りの雰囲気を変えたい方におすすめです。お部屋のアクセントにもなりますし、網戸の大きさに合わせて自由にカットできるのも嬉しいポイントです。
また、デザインによっては目隠しや太陽光の熱を遮断する省エネ効果も期待できます。
網戸を取り替える必要はなく、低コストで楽しめる点はデコレーションシートの大きな魅力だと言えるでしょう。
網戸はネットの色で見え方が変わる
網戸のネットはブラックとシルバー2種類のカラーがあります。
もし「たかが網戸」と思われている方がいたら、ネットの色で見え方が違ってみえることに驚くかもしれません。
見え方の違いを左右するのは色が持つ光の反射率です。光の反射率は色が明るければ明るいほど高くなります。
ブラックとシルバーを比較するとシルバーの方が光を反射するので、室内では逆光のような状態となり外の景色が見えにくくなります。
もっともどちらのカラーにもメリットとデメリットはあるので、それぞれの特徴を把握した上で好みのカラーを選んでくださいね。
ブラックネットの見え方
網戸のネットをブラックにすると、光の反射率が抑えられ外の景色がくっきり綺麗に見えます。
色と網目の効果によってネット自体も見えづらくなるので、網戸を閉めても視界がすっきりします。
窓からの景色を楽しみたい方には黒い網戸をおすすめしたいのですが、ブラックネットにはデメリットになりうる側面も。
外の景色がくっきり見えるということは、言い換えると外からも室内がよく見えてしまうということです。
大きな道路や人通りの多い道路に面した窓では、網戸の目隠し効果は期待できないかもしれません。また黒はほこりが目立ちやすいカラーなので、こまめなお掃除も必要になるでしょう。
シルバーネットの見え方
光の反射率が高いシルバーネットは、ブラックネットに比べると少々景色が見にくいと感じるかもしれません。
全体的にグレーがかった見え方になり、ぼんやりとした印象になります。ブラックと比較するとよくわかるのですが、シルバーは網戸のネットそのものの存在も感じられるでしょう。
上記はシルバーネットのデメリットと言えますが、逆を言うと外から室内が見えにくい、すなわち目隠し効果が期待できるのです。
近年はプライバシーを重視するニーズに答え、シルバーネットに特殊加工を施した網戸も増えているようです。
インテリアを楽しむために知っておきたい網戸の形状
網戸の形状は大きく5つの形状があります。
- 引き違い式
- ロール式
- アコーディオン式
- 固定式
- 折戸式
また網目のサイズやネットの素材にも種類があります。
それぞれの違いを把握した上でお部屋に合ったものを選ぶことで実用性が高まりますし、インテリアの楽しみ方も広がるはず。
ここからは網戸の種類を詳しく見ていきましょう。
種類①引き違い式
引き違い式の網戸はもっとも一般的な網戸の形状です。
引き違い窓に設置するタイプで、通常は窓の外側にはめ込みます。簡単にスライドできたり風通ししやすい点がメリットにあげられます。
よくある形状ということもあり、網目の大きさや素材の選択肢が多いのも引き違い式の大きな特徴です。張り替え用のネットも種類が多く、選ぶ楽しみもあります。
補足ですが、窓の下部が床面に面している引き違い窓は「掃き出し窓」と呼ばれます。
種類②ロール式
ロール式網戸はネットをロール状に巻き取って使用する網戸です。
左右に巻き取る横引きタイプと上下に動かして巻き取るタイプがあります。どちらも使用しない時はコンパクトに収納できるので、窓からの景色が損なわれにくいのが特徴です。
ロール式の網戸は原則として滑り出し窓の内側に設置します。網戸を開け閉めする時は一時的に窓が開いた状態となるため、虫が侵入するデメリットがあげられます。
種類③アコーディオン式
ネット部分がアコーディオンのように折れ曲がるタイプの網戸で、別名「プリーツ式」とも呼ばれます。
使用しない時は折りたたんで収納できるので、大きな窓や玄関、勝手口などに最適です。
デメリットとしては掃除がしにくく、強風が吹いた時にプリーツが大きく広がってしまう点があげられます。また、他の形状に比べると価格帯も高めに設定されています。
種類④固定式
固定式の網戸は窓の外側に設置するタイプの網戸で、おもに上げ下げ窓に使用します。
戸車※を必要としない上げ下げ窓は気密性が高く、断熱や遮音効果に優れています。外から開け閉めしにくい点は、防犯性を重視する方にも最適です。
ただし頻繁に窓を開け閉めするような場所には適しておらず、引き違い窓に慣れている日本人は開閉がストレスに感じるかもしれません。
また、窓の構造上掃除がしにくい点は人によってデメリットと感じる可能性があります。
※引き違い窓などレールに沿って開閉するタイプの窓に設置する車輪の役割を担う金具のこと
種類⑤折戸式
網戸の形状にはネット部分が中折れする折戸式タイプもあります。
玄関や勝手口など人が出入りするドアに設置するのが一般的で、ドアから通気したい時に便利です。開閉が簡単で、網戸がコンパクトに折りたためるので邪魔になりにくいメリットがあります。
網戸のネットは素材にもこだわろう
続いてネットの素材も見ていきましょう。以下の表に素材別の特徴をまとめました。
素材 | 特徴 |
---|---|
ポリプロピレン(PP) | 耐久性に優れ、軽量で熱に強いのが特徴。着色もしやすいのでカラー展開が豊富な網戸はポリプロピレンであることが多い |
グラスファイバー | ガラス繊維が含まれているので熱に強く、日当たりのいい窓への設置がおすすめ |
ポリエステル | 繊維が太いため強度が高く、ペットの引っ掻きに対する耐久性もある |
ステンレス | 鉄やニッケルなどを混ぜた合金素材で、強度が高く寿命も長い。ペットのいたずら対策や防犯に最適だが価格は高め |
上記のうち、網戸のネットにもっとも多く使われる素材はポリプロピレンとグラスファイバーです。
補足ですが、網戸は網目のサイズにもいくつか種類があります。一般的なのは16~24メッシュ※で、風通しと虫除け効果のバランスに優れています。
最近は花粉対策用に網目の細かい網戸も増えているようです。
※網目のサイズを示す単位
網戸をおしゃれにリメイクできる便利な【目隠しシート】
網戸をインテリアの一つとして楽しむのにおすすめなのが、網戸に貼り付けて使う目隠しシートです。
目隠しシートといっても視界が完全に遮られることはなく、通気性もシートを貼っていないとほぼ変わりません。
柄や模様のないシンプルなデザインもあれば、リーフやお花などおしゃれなものもあります。遮光効果のある商品であればレースカーテンと同じ役割でも使えます。
目隠しシートはホームセンターや通販などで手軽に購入でき、貼り付けも簡単です。お金をかけずに窓際の雰囲気を変えたい方は便利な目隠しシートを試してみてはいかがでしょうか。
インテリアに網戸を活用しておしゃれな部屋作りを楽しもう
網戸は機能性ばかり重視される存在ですが、工夫次第でインテリアの一部として楽しむことができます。
網戸の形状やネットの色、リメイク可能な目隠しシートなど、選び方で空間作りが一層楽しくなるでしょう。また、アイデア次第でおしゃれなインテリアを助けるアイテムとなるのではないでしょうか。
網戸を変えるタイミングで、ネットのカラーや形状、仕様などをじっくりと検討してみてくださいね。