プロが教えるインテリアコーディネートのコツ!配色の基本やアイテムの選び方
投稿日:2024年5月24日 | 最終更新日:2024年5月24日
SNSを眺めていると、センスよくコーディネートされたお部屋がたくさん見つかります。
いざ真似してみようとインテリアアイテムを揃えてみるも、イメージと仕上がりになってしまったという経験はありませんか?
おしゃれなお部屋にはいくつかの共通点があり、ポイントさえ押さえておけば普通のお部屋が見違えるように大変身します。
本記事では、一度覚えると誰でもインテリアコーディネートが上達する5つのコツをご紹介します。ワンランク上のインテリアに興味がある方はぜひ最後までお読みください。
インテリアコーディネートをする前に決めるべきこと
お部屋を素敵な空間に変身させるには、インテリアに統一性を持たせることが大切です。
「おしゃれだから」「好みだから」と欲張ると、インテリアのバランスが取れずまとまりのない空間になってしまいます。
インテリアコーディネートにおいて「ちょっと違うかも?」と感じてしまうのは、コンセプトが定まっていないことが理由の一つにあげられます。
統一性を持たせるには、まずお部屋のコンセプトを決めましょう。コンセプトが定まれば、家具やインテリアアイテムを選びやすくなります。
具体的には、ナチュラルなイメージにしたいのかモダンなお部屋にしたいのか、はたまた北欧スタイルやアジアン、アメカジなのか、自分の理想にもっとも近いテイストを選んでください。
インテリアコーディネートのコツ
お部屋のインテリアをコーディネートする際、意識しなければいけないポイントが5つあります。
- 配色の比率を考える
- 部屋の広さに合った家具を選ぶ
- 家具の配置を決める
- 余白を意識する
- フォーカルポイントを作る
ここからは具体的なコツを詳しく説明していきます。
1.配色の比率を考える
インテリアのコンセプトが定まったら、次に決めなければいけないのがお部屋の配色です。
インテリア配色の黄金比率は「ベースカラー70%・アソートカラー25%・アクセントカラー5%」です。
ベースカラーは床や壁、天井など広い範囲を占める色です。インテリアの基本となる色なので、毎日見ても飽きない色や空間を広く見せる色を選ぶのがいいでしょう。
以下の表にテイスト別のおすすめベースカラーをまとめているので、色選びにお役立てください。
テイスト | おすすめのベースカラー |
---|---|
シンプル・清潔感 | ホワイト・アイボリー |
ナチュラル | 木目のあるウッドカラー・アイボリー |
スタイリッシュ・モダン | グレイッシュカラー・ダークカラー |
アジアン | ベージュ・中明彩度色 |
北欧 | ホワイト・グレー |
続いてアソートカラーはソファやカーテン、ラグマットなど空間全体の20〜30%を占める色です。お部屋の印象を大きく左右する色でもあります。
アソートカラーはインテリアの主役となる色なので、失敗を防ぐには同系色で統一するのがおすすめです。また、暖色系と寒色系どちらを選ぶかでも印象が大きく変わるので、憧れのお部屋をイメージして慎重に選んでみてください。
最後は、ベースカラーとアソートカラーの引き立て役であるアクセントカラーです。クッションや小物、雑貨類などに取り入れる色なので、薄くてやわらかい色よりも個性の強い色で空間の引き締め効果を狙いましょう。
2.部屋の広さに合った家具を選ぶ
お部屋のインテリアを考える上では、家具や家電の大きさも重要なポイントです。
SNSやショップでみるおしゃれなコーディネートは、開放的な空間に作られているケースが大半です。憧れて同じアイテムを購入したものの、いざ搬入してみるとお部屋が狭く感じたり圧迫感が出てしまったりといった失敗例は少なくありません。
住宅のインテリアコーディネートは、見た目の美しさだけでなくその空間でどれだけ快適に過ごせるかも考える必要があります。
新たに家具や家電を買い足す場合は、家具のサイズを確認し図面に反映してみるのがいいでしょう。
3.家具の配置を決める
家具のサイズ感と合わせて考えたいのが、お部屋のレイアウトです。
コンセントの位置や生活動線を考えると、家具や家電の置き場所はある程度固定されていきます。
どこに何を配置するかは、住む人の人数やライフスタイルなどを思い浮かべながらイメージしてみてください。
4.余白を意識する
洗練された空間を作るには、床や壁に余白を作ることも大切です。
余白のない空間は狭くて窮屈な印象を強調させます。好きなものに囲まれた空間で過ごすのは幸せなことですが、ものをぎゅうぎゅうに詰め込んだりただ並べただけのお部屋はおしゃれとは言えません。
インテリアの余白については、次のコーディネート事例を参考にお話します。
このお部屋は、空間に対して家具やインテリアアイテムの占める割合が非常に優れています。ものが多すぎず、生活動線をしっかりと確保した上で圧迫感も感じさせません。
シンプルにしようとすると殺風景な印象が強まりますが、このお部屋は壁の絵画やテーブルの上の雑貨などバランスよくインテリアが配されています。
インテリアコーディネートで物足りなさを感じる時は、ぜひ空間の余白を意識してみてくださいね。
5.フォーカルポイントを作る
フォーカルポイントとは、その空間でパッと目を引く場所(=無意識に視線がいく場所)のことです。
みんなの注目を集める部分なので、お気に入りのアイテムを並べてみましょう。家族やペットの写真や旅先で買った思い出の品、観葉植物など自由にコーディネートしてみてください。
お子さんのいる家庭は雛人形や兜の小物を置くのも素敵ですし、夏は冬はキャンドルやクリスマスツリーなど季節感のあるアイテムを飾ると気分が上がりそうですね。
【上級編】インテリアコーディネートは見えない部分にもこだわりを
インテリア上級者さんのため、ここからはより高度なテクニックをご紹介します。
ポイントは「収納」「照明」「季節感」の3つです。
収納|上手に片付けて作業効率アップ
収納は単にものをしまうだけでなく、家事や作業が捗るように片付けられると満点です。
収納のテクニックとして、使用頻度が高いものは見せる収納にするという選択肢があります。お料理が好きな方ならお気に入りの食器を、ストウブやバーミキュラなどデザイン性の高い鍋類は見せる収納に最適なアイテムです。
洗濯洗剤や柔軟剤も、いちいち収納するのではなくおしゃれなボトルに詰め替えてランドリーラックに飾ってみてはいかがでしょうか。見た目がすっきりする上に、面倒な家事がちょっとだけ楽になるはずです。
照明|陰影で空間の表情を豊かに
照明はインテリアをコーディネートする上で欠かせないアイテムです。
単に部屋を明るく照らすだけでなく、照明器具の見た目(デザイン)や明かりをつけた時の陰影でお部屋を洗練された空間に見せる役割があります。
照明の光は蛍光灯のような真っ白い色から、黄色やオレンジ系の色までいくつかの種類に段階分けされています。加えて、直接的に照らすのか間接的にするのかによっても雰囲気がまったく違います。
おしゃれなお部屋を作るには、イメージに合う照明の選定と設置方法をしっかりと考えたいところです。
季節感|夏は涼しく冬はあったか
インテリア上級者さんは、季節ごとに小物や雑貨を変えるインテリア術も試してみてください。
不思議なもので、人の視覚は色によって錯覚を起こし、体感温度も変わるのです。(赤い色は体感温度を3度上昇させ、青い色は体感温度を2度下げると言われています)
この効果を利用すれば、夏に青系のインテリアを増やすとお部屋を涼しげな印象に変えることができます。反対に、赤い色を増やせばお部屋をあたたかい雰囲気に変えることが可能です。
色以外ではラグや膝掛け、スリッパなどの素材を変えるのもおすすめです。スリッパなら夏はメッシュや竹、麻などの素材を、冬はもこもこしたデザインにすると季節感が出ます。
インテリアのコツを押さえてお部屋を素敵にコーディネートしよう
自分好みのお部屋で快適に過ごす時間は至福のひとときです。
インテリアをちょっぴり工夫するだけでQOLが向上し、日々の生活が豊かなものに変わります。本記事でご紹介したコーディネートのコツを押さえて、素敵なお部屋作りに役立ててくださいね。
株式会社COLORHOUSEは、インテリアコーディネートや住宅の設計・デザインを行っている会社です。色彩計画に自信を持ち、お客様の理想を叶えるコーディネートを提案させていただきます。
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