将来を見据えた賢い家具の選び方
投稿日:2020年6月24日 | 最終更新日:2020年6月26日
家具は、インテリアを考える時に必ず必要なアイテムです。
インテリアの好みによって、各々の家具の選び方に色やデザインの違いが生まれますが、「家具は暮らしを快適にする道具である」という事は、どんな選び方であっても言える事ではないでしょうか。
では、「家具という道具」を購入する時の「決め手」はどこにあるのでしょうか。
「一人暮らしだから高い家具はもったいないな…」とか「子供が小さいうちは汚されたら嫌なのでひとまず仮の家具にしておこう…」など、「家具と長く付き合う」という考えが全くなく、一時しのぎで購入を考える方とお会いする機会が多々あります。
このように、「手軽な家具を短い期間使い、いつかその日が来たら買い替える」という考えは、最初から「ごみ」となることを前提に購入を考えています。
この考えは、今の「サステナブルな社会・暮らしを作ろう」という流れに反しているように思われます。
私が関わるヨーロッパ(英・仏)のインテリアを見てみると、何世代も受け継がれた家や家具を大事に使っています。
何度も自分たちで手直しをして、オリジナルのインテリアを楽しんでいるのです。
この文化や姿勢は、すぐに新しいものに買い替えてしまう私たち日本人の、見習うべき点ではないでしょうか。
以上のことから、家具を購入する際の「決め手」とは、「道具として長く付き合える家具かどうか」と言えるでしょう。
では、どのようにして「道具として長く付き合える家具」をセレクトすればよいのか、その方法をご紹介致します。
「素材」と「構造」と「仕上げ」を見極める
間違いなく言えることは、家具の金額はその品質に反映するということです。
品質の良い家具はそれなりに高額であり、素材・構造・仕上げがしっかりしていて、見た目に美しいですし使い込むほど味わいが出てきます。
木製家具の経年変化を楽しむ為には、無垢や集成材を使った家具がおすすめです。
また、木のぬくもり感や重厚感を感じることができますし、削り直しをすることでメンテナンスも可能です。
構造的には接合部分や補強などしっかり施工されていることが多く、また、もちろんペイントやファブリック部分なども容易に修復できます。
他参考として突板家具がありますが、こちらは「長く付き合える家具」としてはおすすめしません。。
突板家具とは、薄くスライスした木のシートを芯材(合板など)の板に張り付けた家具を言います。
木の雰囲気があり安価であるというメリットがありますが、木のシートがとても薄いことから、キズをつけたりしてしまうと下の芯材が出てきてしまうというデメリットがあります。
また、表面に木のシートが張られているだけなので、無垢や集成材の家具のように経年変化を楽しむことができません。
安価だと言って、買い替え前提の家具選びは避けたいところです。
時間をかけて選ぶ
家具もファッションと同じで流行がありますが、出来ればそれに左右されないでほしいと思います。
流行に乗ってしまうと、早々に「飽き」がくる可能性があるからです。
「長く付き合える家具」を探そうとしているのに、必ず「飽き」がくる家具の購入検討はいかがなものでしょうか。
流行に左右されないようにするには、沢山のインテリア資料を雑誌やネット上で見て、或いはリアルショップに赴いて触れて、本当に自分がときめいて感動する家具を見極める事です。
先ずは色・デザイン重視で探すと思いますが、その上長く付き合える家具かどうか見極めるとなると、家具選びは必然と時間がかかるものとなるでしょう。
信頼できるショップかどうか
購入される先のショップと、必ずコミュニケーションをとるように心がけましょう。
それが例えネットショップだったとしても、一方的にポチり購入するのではなく、メールや電話などでコミュニケーションをはかり信頼できるショップかどうか判別することが必要だと思います。
- ショップの体制はしっかりしているのか
- 相談(購入・メンテナンス)にしっかり対応してくれるか
- 製造者或いは正規代理店であるか
などをポイントに、検討してみてください。
まとめ
家具は道具なので、毎日の生活の中で頻繁に使われて、そして私たちの暮らしの一部となります。
ですので、家具と長く付き合うとすると、必ずメンテナンスが必要になってくるという事を忘れないでほしいのです。
日本人は、「きれいに仕上げたい」という傾向が強いので、ついつい業者にお願いしてしまいがちですが、欧米のように自分たちの手でメンテナンスをすることで、家具への愛着を持ち大切にしようとする気持ちが大事だと思います。
そうすることで、家具にも歴史が刻まれ、風情や深みが表れてくることでしょう。
何世代も受け継がれる家具を、是非、手にしてください。
株式会社COLORHOUSEでは、英・仏からアンティーク家具や雑貨の輸入販売をしています。
アンティーク家具は、ご希望のデザインやサイズにも対応していますので、お気軽にご相談ください。