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リビング用エアコンの選び方。おすすめの設置位置やメーカー別の特徴などを徹底解説

家族が集まるリビングを快適に保つには、エアコンの存在が欠かせません。

エアコン選びの際は「どのメーカーがいいか」「広さに対して性能は十分か」など、気になるポイントがいくつもあるかと思います。設置場所やランニングコストも考えなければならず、エアコン選びで失敗したくないと考える方は多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、リビング用エアコンの選び方とおすすめの設置場所について詳しくまとめました。メーカー別の特徴や畳数表示、節電方法も解説するので、エアコン選びでお困りの方はぜひ最後までお読みください。

リビング用エアコンの選び方

一日の中でもっとも過ごす時間が長いリビングには、広さやレイアウトに合ったエアコンを設置することが大切です。

エアコン選びの際にチェックすべきポイントは大きく分けて3つあります。

  1. 性能
  2. 消費電力
  3. オプション機能

ここからはそれぞれの内容を詳しく解説します。

1.性能

リビング用エアコンを選ぶ際にまずチェックすべきポイントが、エアコンの性能です。

家の中でもスペースが広く、人が集まるリビングは、一年を通して空間全体の温度を快適に保つ工夫が欠かせません。夏は涼しく、冬はあたたかい空間を保つため、空調能力や風量調節機能などをしっかりとチェックしましょう。

最近のエアコンはAIが室温を自動調整してくれる機能が搭載されているものも多く、効率的に室内環境を快適に保てるようになりました。冷房に特化したエアコンや、花粉の侵入を抑制する効果のある商品も登場しています。

エアコンの性能はメーカーによって実にさまざまなので、リビングの広さやレイアウト、お住まいの地域の気候に合わせて最適なものを選びましょう。

2.消費電力

生活に必須な家電のうち、エアコンはもっとも電力を多く消費する家電の一つです。

リビング用の大型モデルは電気代に影響しやすく、設定温度が1℃違うだけで電気代が10%変わるとも言われています。ここ数年は猛暑や電気代の値上がりによって、電気代の高騰に頭を悩まされている方も多いのではないでしょうか。

エアコンの電気代を抑えるには、消費電力の少ない省エネモデルを選ぶことが重要です。省エネモデルには、電圧や電流、周波数などをコントロールする「インバーター機能」が搭載されていることが多く、室温を安定させつつ消費電力を抑えることができます。

電気代が気になる方は、エコ運転モードで消費電力を節約できる機能が付いているエアコンもおすすめです。家電量販店では年間電気代やエネルギー効率についての説明書きをチェックし、ランニングコストの目安を把握しておきましょう。

3.オプション機能

リビング用エアコンには、快適性を高めるためのさまざまなオプション機能が搭載されています。

以下の表によくあるオプション機能の一例をまとめました。

オプション機能特徴
自動清掃フィルターの掃除を自動で行う。
加湿空気中の水分を取り込み、加湿する。
空気清浄空気中に浮遊している花粉やホコリを吸い取る。脱臭効果や除菌効果で空気をきれいに保つ。
遠隔操作スマートフォンで遠隔操作し、温度管理ができる。

自動掃除機能がついたエアコンは面倒なフィルター掃除を自動で行なってくれるので、メンテナンスの手間が省けるメリットがあります。(定期的なクリーニングは必要です)

アレルギーが気になる方やペットのいる家庭なら、空気清浄や遠隔操作ができると安心です。

リビング用エアコンのメーカー別の特徴

リビング用エアコンをどれにしようかお悩みの方のため、ここからはメーカー別の特徴をご紹介します。

【ダイキン】無給水加湿&ハイブリッド除湿「うるさらX」

画像引用:ダイキン

冬は部屋にうるおいを、夏は室温を下げながら除湿する「うるさらX」は、一年を通して快適性を高く保つことができる高性能エアコンです。

設定温度・湿度に到達すると節電自動運転モードに切り替わり、消費電力を抑えながら室内を快適に保ちます。好みの温度・室温を学習するAI快適自動運転モードが搭載されているのも特徴です。

うるさらXのRシリーズは北海道や東北の寒さにも対応できるスペックなので、寒冷地にお住まいの方からに人気があります。

対応畳数は6〜29畳で10段階に分かれており、部屋の広さに合わせて最適なサイズを選べます。

【三菱電機】省エネ性能に優れた家庭用エアコン「霧ヶ峰」

画像引用:三菱電機

三菱電機の「霧ヶ峰」は、家庭用エアコンとして長く支持され続ける人気のエアコンです。

省エネエアコンの代名詞でもあり、消費電力を抑えたい節約派におすすめ。2025年のFZ・Zシリーズは省エネ法が定める目標年度をクリアしており、省エネの面で高く評価されています。

暖房強化型の「ズバ暖霧ヶ峰」やデザイン性を重視したFLシリーズ、高さや奥行きをコンパクトにしたR・Sシリーズなど、重視するポイントに合わせて最適な一台を選べます。

冷暖房以外にも、気流やクリーニングなどオプション機能のバリエーションの多さも霧ヶ峰の魅力です。

【パナソニック】内部の清潔性能がこだわり「エオリア」

画像引用:パナソニック

猛暑や極寒を乗り切る冷暖房性能が魅力の「エオリア」。スタンダード・コンパクト・ハイグレード・プレミアムとシリーズ分けされているので、求める性能や機能に合わせて最適な一台を選べます。

パナソニック独自の「ナノイーX」搭載で、水から生まれたイオンがカビや花粉、ウイルスなどさまざまな有害物質を抑制します。最上位クラスのLXシリーズには、冷暖房機能に加えて加湿や換気、内部クリーニングが備わっており、一年を通して快適な室内を実現。

実環境よりも厳しい条件で品質試験を行なっており、強い日射や豪雨、暴風、落雷にも負けない耐久性が自慢です。

【日立】汚れを凍らせて洗い流す技術が強み「白くまくん」

画像引用:日立

日立の「白くまくん」は清潔エアコンが代名詞。内部にたまった汚れを凍らせて洗い流す凍結洗浄の技術は、メンテナンスの手間を省きたいユーザーに大人気。

凍結洗浄以外にもPremiumプラズマ空清や凍結脱臭クリーナー、カビバスターなど、クリーニング機能を強化しているのが大きな特徴です。

清潔性と暖房力の両方を叶えた「メガ暖白くまくん」は、寒冷地でも十分な暖かさを実現。6〜29畳まで対応畳数が10段階に分かれているのも嬉しいポイントです。

リビング用エアコンの畳数表示について

エアコン選びの際に一つの目安となる要素として「対応畳数」があります。

冷暖房のパワーが不足しないよう、実際の広さよりも大きめの畳数を選びたくなるものですが、実を言うとその必要はありません。なぜなら、エアコンの畳数表示の基準は1964年に定められて以降、一度も見直しされていないからです。

当時は一般住宅に断熱材はほとんど使用されておらず、現在とは断熱性能が大きく異なります。高断熱・高気密住宅の需要が高まり続けている今となっては、表示されている対応畳数だけでエアコンを選ぶとオーバースペックになってしまう恐れがあるのです。

対応畳数はあくまで目安であり、必ずしも表示通りにエアコンを選ぶ必要はありません。とくにリビングのように長時間過ごす空間では、単純に畳数だけで判断するのではなく、十分な冷暖房能力があるかどうかを確認することが重要です。

リビング用エアコンのおすすめの設置場所

リビング用エアコンは、エアコン本体の性能だけでなく設置場所も慎重に検討する必要があります。

風が空間全体に行き渡るようにするには、以下のポイントを意識することが大切です。

  1. 室外機に近い位置
  2. 長辺に沿って送風できる位置
  3. 真下や正面にものがない
  4. 床面から1.8~2.4mの高さ
  5. 火災報知器から1.5m以上離れている

ここからはそれぞれの内容を詳しく解説していきます。

1.室外機に近い位置

エアコン本体を室外機に近い位置に設置することで、冷媒の効率が向上し、消費電力の削減につながります。

リビングのような広い空間では配管距離を短くすることがセオリーとされています。その理由は、配管が長くなると冷媒効率が落ち、冷暖房の効きが悪くなり電気代がかさむ可能性が高くなるからです。

エアコンのパフォーマンスを最大限に引き出すには、エアコンと室外機をできるだけ近い位置に設置することを意識しましょう。

2.長辺に沿って送風できる位置

リビングのように広い空間を効率よく冷やす/あたためるには、部屋の長辺に沿って送風できる位置にエアコンを設置するのがおすすめです。

長辺に沿って風の通り道を作ると涼風/温風が遠くまで届き、室温のムラを最小限に抑えられます。

エアコンの設置位置だけでなく、家具の配置や生活動線を考慮することで風が遮られることなく、リビング全体の室温を快適に保つことができます。

3.真下や正面にものがない

エアコンの真下や正面にものがあると、空気の流れが遮られ、冷暖房の効率が下がります。

エアコンは冷房時は天井に沿って、暖房時は下に向かって送風します。冷房と暖房で風向きが異なるため、真下と真正面には送風の妨げになるものを置かないことが鉄則です。

家具や家電は障害物となり、風が部屋全体に広がらなければ室温にムラが生じることがあります。広範囲に風を循環させるためには、エアコンの真下には何も置かないレイアウトを検討しましょう。

4.床面から1.8~2.4mの高さ

エアコンを設置する高さは、床面から1.8〜2.4メートルが目安です。

空気には暖気が上に、冷気は下にたまりやすい性質があり、1.8〜2.4メートルは室温のバランスを保つのに最適な高さです。空気が効率よく循環するので、快適な室温を維持できます。

一般住宅の天井高は2.4メートルが標準で、近年はそれよりも天井を高くするデザインが人気を集めています。それに伴ってエアコンも高めに設置したくなりますが、高くすると冷暖房効率が下がり、メンテナンスに手間がかかる点はデメリットになるでしょう。

快適性を重視するのであれば床面から1.8〜2.4メートルの高さが理想的です。

5.火災報知器から1.5m以上離れている

エアコンは火災報知器から1.5メートル以上離して設置することが推奨されます。

エアコンの風が直接火災報知器に当たると、温度変化や湿気が誤作動を引き起こすリスクがあるためです。リビングはキッチンからの煙や暖房器具の使用が影響することもあります。

万が一の誤作動を避けるために、エアコンと火災報知器は一定の距離をあけて設置することを心がけましょう。

リビング用エアコンの電気代を抑える節電方法

エアコンの電気代を抑えるためには、エアコンの使い方の工夫が必要です。

エアコンはこまめに電源をつけたり切ったりするよりも、長時間つけたままにする方が節電につながります。省エネ効果を高める設定温度は、冷房時が27〜28℃、暖房時は20℃が目安です。

サーキュレーターや扇風機を併用することで空気を効率よく循環させ、設定温度を抑えながらも快適な室内環境を維持できます。

さらに、フィルターを定期的に掃除することも重要な節電ポイントです。フィルターが詰まっているとエアコンの効率が落ち、余分な電力を消費してしまいます。

こまめに掃除を行い、エアコンの性能を最大限に引き出すことを心がけましょう。

快適なリビング空間はエアコンの選び方がカギ

一年を通してリビング空間を快適に保つには、エアコンの選び方と設置場所が重要なポイントです。

部屋の広さやレイアウトに合ったエアコンを選び、効果的に使うことで、電気代を抑えつつ快適な温度管理の両立が実現します。

株式会社COLORHOUSEは、快適性とデザインを兼ね備えたインテリアコーディネートを提案しております。エアコン選びやインテリアでお困りのことがあれば、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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プロフィール

(株)COLORHOUSE代表の廣田です。
色彩計画と欧米インテリアを得意としています。
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