おしゃれなリビングには照明が欠かせない!照明選びのコツと実例
快適でおしゃれなリビングには照明が必要不可欠です。
照明は単なる明かりとしての役割だけでなく、快適性や見た目をアップさせる効果もあります。照明の選び方をちょっぴり工夫するだけで、今よりもずっと心地のいい空間に変わるんです。
本記事ではリビングをもっとおしゃれに、そして快適な空間に変身させてくれる照明の選び方を解説します。
リビングに合う照明の種類や配置のコツも紹介するので、リビングの照明計画でお悩みの方はぜひ最後までお読みください。
リビングをおしゃれに!おすすめ照明8種
ひと口に照明といってもその種類は実にさまざまで、それぞれ特徴やメリットも異なります。
インテリアのプロがリビングのコーディネートをするなら、リビングには下記の照明をおすすめします。
- ダウンライト
- シーリングライト
- コーブ照明(コーニス照明)
- ペンダントライト
- スポットライト
- スタンドライト(フロアランプ)
- ウォールライト(ブラケットライト)
- テーブルランプ
ここからは7つの照明の特徴とおすすめの理由を解説します。
その1.ダウンライト
リビング照明でまずおすすめしたいのがダウンライトです。
ダウンライトは天井に埋め込んで取り付けるタイプの照明器具で、お部屋を広く見せる効果があります。照明器具としては存在感が小さく、シンプルでインテリアを選ばないのが大きな特徴です。
ダウンライトを選ぶ最大のメリットは、主照明と補助照明のどちらとしても活用できる万能さです。調光機能や調色機能がついているものがほとんどなので、読書や作業する時は全灯に、リラックスしたい時は微灯にするなど変幻自在な使い方ができます。
また、ホコリがたまりにくくお手入れに手間がかからないのも利点です。
シンプルなのにおしゃれという点で非常に優秀なダウンライトですが、いくつか注意点もあります。
まず、ダウンライトの取り付けには費用がかかるという点です。新築やリフォームであればあまり気にする必要はありませんが、既存の照明からダウンライトに変えるとなると業者による工事が必要です。
照明器具と電球が一体になったものは電球が切れると照明器具ごと取り替えることになり、取り替えの場合も業者へ依頼しなければなりません。(電気工事の資格がなければ工事ができないため)
また、工事後は取り付け場所を簡単に変えることもできないので、模様替えの際は照明の位置を考えたレイアウトにする必要があります。
その2.シーリングライト
日本の住宅で一般的に使用されている照明器具の一つがシーリングライトです。シーリング(天井)に取り付ける照明のことで、広範囲を明るく照らせるメリットがあります。
高いところに設置されるため圧迫感がなく、空間をすっきり見せる効果もあります。また、ホコリがたまりにくくメンテナンスが楽な点もシーリングライトの魅力です。
おしゃれな照明を求める方の中には、シーリングライトに対して「ダサい」「普通すぎる」といったイメージを持つ方もいるようです。
確かによくある照明器具ではありますが、近年は木製のフレームやモダンなデザインのシーリングライトも増えています。
調光や調色機能がついていればリモコンで簡単にお部屋の雰囲気を変えられるので、操作性を重視したい方にもおすすめですよ。
その3.コーブ照明(コーニス照明)
コーブ照明(コーニス照明)とは、折り上げ天井の中に照明器具を設置し、光を天井や壁に反射させるタイプの照明です。
光の陰影が空間にメリハリを作るので、高級感のある雰囲気を演出できます。光源が視界に入らないので眩しさを感じにくく、お部屋全体がやわらかい光に包まれるメリットがあります。
コーブ照明を取り入れるには、照明計画を綿密に立てなければなりません。照明自体がお部屋のシンボルのような存在になるので、器具やコードがきちんと隠れるよう工夫が必要です。
レイアウトが悪いと照明が家具に当たり、コーブ照明の魅力を半減させてしまうこともあるので、家具との位置関係もじっくりと考えましょう。
その4.ペンダントライト
明るさよりも雰囲気を重視したお部屋づくりでは、ペンダントライトが大活躍します。
ペンダントライトはコードやチェーンなどで吊るすタイプの照明器具です。近年はダイニングにペンダントライトを取り入れるコーディネートをよく見かけます。
ペンダントライトの魅力は、照明器具そのものがインテリアになることです。豊富なデザインから好みのものを選び、理想の空間に近づける楽しみがあります。
引掛シーリングがあれば引っ越し先でも同じものが使えますし、取り付けや取り外しも簡単です。照明自体を取り換えてしまえば、比較的手軽にお部屋の雰囲気を変えられます。
ペンダントライトは照射範囲が狭いので、広いリビングでは2〜3灯設置するか間接照明などを置いて明るさを補いましょう。
その5.スポットライト
リビングの補助照明をお探しなら、スポットライトも選択肢に入ります。
スポットライトは照明としての役割だけでなく、単体でインテリアになるメリットがあります。日中もお部屋のアクセントとして楽しめるので、おしゃれな空間づくりに役立つはずです。
もう一つ、スポットライトには家具や家電のレイアウトに影響されにくいという利点もあります。ダクトレールの範囲内であれば照明の位置や向きを動かせるので、自由度の高い照明計画が実現できます。
その6.スタンドライト(フロアランプ)
間接照明でおしゃれな雰囲気を演出するならスタンドライトもおすすめです。
置き型のスタンドライトは自由に移動できるのが大きなメリットで、模様替えや引っ越しでも柔軟に対応できます。間接照明があればムードも演出できるので、癒し効果を求める人にぴったりです。
スタンドライトは補助照明として活用するのが一般的で、常夜灯や読書灯にも適しています。
照明自体もインテリアとして楽しめますが、サイズや置き場所によってはお部屋が狭く感じるかもしれません。また、シェード(傘)はホコリがたまりやすいので適度なお掃除が必要です。
その7.ウォールライト(ブラケットライト)
海外インテリアに憧れがある方は、一室多灯が一般的な欧米の住宅でおなじみのウォールライトはいかがでしょうか。
ウォールライトは別名ブラケットライトとも呼ばれ、壁面に設置して使う照明器具です。一室一灯では生まれない陰影を作ることができ、空間の表情を豊かにしてくれます。
壁面に複数の照明があるので、インテリアとして見ても華やかな印象に変わります。海外の住宅やおしゃれなホテルのような雰囲気は、ワンランク上のリビングを目指す方にぴったりです。
ウォールライトは一室に複数設置して使うのが基本です。また取り付け・取り外しには電気工事が必要となるので、新築や大がかりなリフォームの場合の選択肢となるでしょう。
その8.テーブルランプ
リビングの雰囲気を手軽に変えたい時は、サイドテーブルやチェストにテーブルランプを添えてみましょう。
テーブルランプはデザインがとにかく豊富で、幅広いアイテムから好みのものを見つけやすいメリットがあります。照明自体がインテリアとなる上、明かりを灯せばお部屋が一気におしゃれな空間に変身します。
リビングのような広い空間はテーブルランプを補助照明として使うのが一般的です。明かりを灯すと一気にお部屋の雰囲気が変わるので、ゲストを招くことが多い方にもおすすめですよ。
照明でリビングをおしゃれに見せる4つのコツ
照明でリビングをおしゃれに見せようとする場合、意識してほしいポイントが4つあります。
- 照明の色
- 照明の明るさ
- 照明の位置
- 照明の数
ここからはそれぞれのコツを詳しく解説します。
コツ1.照明の色
照明で空間をおしゃれに変身させるコツの一つが、照明の色です。
照明の色(色温度)は昼光色・昼白色・白色・温白色・電球色の5種類に分けられ、それぞれで効果が異なります。
電球色や温白色には心を落ち着かせる効果があるので、リビングや寝室などリラックスして過ごしたい場所に最適です。
反対に、色温度の高い昼白色や昼光色は集中力を高めたい場所に適しています。子供が宿題をしているタイミングには青みを帯びた白い照明にしてあげるのがいいでしょう。
リビングをおしゃれにすることが目的であれば、色温度の低い電球色や温白色をおすすめします。
コツ2.照明の明るさ
照明でリビングをおしゃれにするなら、照明の調光機能も欠かせません。
調光機能があると家族団らんの時間は明るく、子供たちが寝静まってからは明かりを落とすなど、シーンに合わせてお部屋の明るさを段階的に調節できます。
おしゃれな雰囲気を演出するには、白っぽい光を煌々と照らすよりもやわらかく落ち着いた光を灯す方がおすすめです。
もう一つ、照明の調光機能には睡眠の質を向上させるメリットもあります。
夜は睡眠に備えて副交感神経が優位に働くので、体を休息モードに切り替える目的でも調光機能が役立ちますよ。
コツ3.照明の位置
ダウンライトやシーリングライトなどの主照明は、一度設置場所を決めてしまうと簡単に位置を変えることはできません。
新築の場合、照明は設計士や工務店が作った設計図通りに設置されるケースがほとんどです。事前のヒアリングはあるものの、設計士が住む人の生活をリアルに想像するのは難しいでしょう。
完成後に「こうすればよかった…」と後悔しないためには、照明の位置をしっかりと考える必要があります。
どこに設置すべきか迷う時は、リビングがある程度完成するまで待ってもらえないかハウスメーカーに相談することをおすすめします。
コツ4.照明の数
リビングの照明計画では、照明の位置と個数を同時に考えます。
照明はお部屋の広さに合うものを選ぶ必要があります。LEDシーリングライトの基準は次の通りです。
※一般社団法人日本照明工業会ガイドA121 住宅用カタログにおける適用畳数表示基準に基づく
※ルーメン=LED電球の明るさを表す単位のこと
お部屋の中心にLEDシーリングライトを1灯設置するとして、十分な明るさを確保するには8畳で3,800ルーメン、12畳なら5,000ルーメンが必要です。
ダウンライトの場合はどうかというと、一般的に「1~1.3畳に60ワット相当」または「2畳に100W相当」が基準となります。
前者の基準で考えると20畳のリビングには15〜20個のダウンライトが必要になるのですが、ダウンライトが多い空間は残念ながら見栄えがよくありません。
存在感の小ささがメリットなのに、個数が増えるだけで妙な圧迫感がありますよね。
ダウンライトの配置は「必要な場所に必要な分だけ」が基本です。多すぎると天井が穴だらけに見えるので、おしゃれを意識する方は個数もじっくりと考えましょう。
参考にしたいおしゃれなリビング照明実例
リビング照明の選び方がわかったら、さっそく理想に合うアイテムを探しましょう。
ここからはセンスが光るコーディネートの実例をご紹介します。デザインや配置で困った時の参考にしてください。
実例1.モダンな雰囲気に合うペンダントライト
リビングの大ぶりなペンダントライトがアクセントになったコーディネート例。リビングとダイニングでデザインの異なる照明を使っていますが、モダンな雰囲気で統一感があります。
キッチンや通路にはダウンライトも設置され、空間全体で見た時にさまざまな陰影の楽しみ方ができそうです。
実例2.複数の照明を組み合わせた上級コーディネート
スタンドライト・シーリングライト・ウォールライトを組み合わせたコーディネート例。個性のあるデザインが見事にまとめられ、スタイリッシュな空間に仕上がっています。
ソファやダイニングスペースなど、人の集まるところに照明を配置しているのがポイントです。
実例3.デザイン性の高いペンダントライトが素敵
ダイニングスペースに設置されたペンダントライトがおしゃれなコーディネート例。リビングに照明はありませんが、ダイニングとキッチンの照明で十分な明かりが確保されています。
デザイン性の高い照明はそれ自体が存在感を放つので、電気をつけない日中もインテリアとして楽しめますね。
リビング照明のコーディネートは株式会社COLORHOUSEまでご相談ください
おしゃれだなと思うリビングには、必ずといっていいほどセンスのいい照明が存在します。
照明器具そのものがインテリアになっていたり、明かりを灯すことで雰囲気が出たり、照明の楽しみ方は自由自在です。
「何か足りない…」と感じる時は、リビングの照明を少しだけ工夫してみてください。きっと今までとは違った表情を見せてくれるはずです。
株式会社COLORHOUSEでは、お客様の理想や好みに合わせたインテリアをご提案いたします。照明の選び方や空間作りでお悩みの方はお気軽にお問い合わせください。
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