バルコニー・ベランダの必要性とは?メリット・デメリットを解説
投稿日:2021年2月28日 | 最終更新日:2021年2月28日
新築する際に、「どこにお金をかけるべきなのかなぁ」と考えませんか。
夢のマイホームは、あれもしたいこれもしたいと夢が広がる一方ですが、限りある予算の中ですべてを叶えることは難しいですよね。
そこで反対に、「新築になくてもいいんじゃないの?」を考えて、予算のメリハリを図ってみてはどうでしょう。
仮に、「バルコニー・ベランダ」を上げてみましょう。
「バルコニー・ベランダ付き戸建て住宅」は今や当たり前となっていますが、一方で「バルコニー・ベランダなしマンション」が販売されているのも目にします。
もしかすると、必ずしも「バルコニー・ベランダ」は必要でないかもしれません。
ライフスタイルによってその必要性の違いはあると思いますが、ここでは「バルコニー・ベランダなし戸建て住宅」に注目し、メリット・デメリットを上げてその必要性を考えてみたいと思います。
<参考>
「バルコニー」と「ベランダ」の呼び方の違いには、「上部に屋根があるかどうか」ということです。
屋根が無い→ バルコニー 屋根がある→ ベランダ です。
例えば、戸建ての家に見られる屋根のないものは「バルコニー」と呼んで、マンションであれば上階のベランダ部分が屋根となり、「ベランダ」と呼ばれるケースが多いです。
バルコニー・ベランダのメリット
洗濯物や布団が干せる
一番のメリットはここにあるでしょう。
特に庭がない住宅の場合、洗濯物や布団などを干す時はバルコニーやベランダを利用することになります。
太陽光の紫外線の効果で殺菌・除菌に期待できますし、何より自然光や自然の風で乾かすと気持ちが良いものです。
また、家電(布団乾燥機や除湿乾燥機など)を利用しなくてよいので、電気代がかからず環境にやさしいです。
ちょっとした庭として活用できる
小さなガーデニングを楽しむことができます。
庭のような広い面積になると手入れも大変ですが、バルコニーを利用した小さな庭ならそれほどではありません。
テーブルに飾るための小さな花や食事に添えるハーブなら、簡単に育てられるのではないでしょうか。
また、部屋着のまま気軽に外の空気に触れながら日光浴ができ、ちょっとした気分転換できる場所になります。
2Fエアコンの室外機置き場になる
2階に設置した、エアコンの室外機を置くスペースとして活用することができます。
もしバルコニーがなければ、外壁上部に直接取り付けるか、1Fに室外機を置いて2Fまで外壁伝いに長い管で繋げなければいけません。
バルコニーを利用して設置した方が、直接取り付けたり管を這わすより外観はすっきりしますよね。
バルコニー・ベランダのデメリット
コストがかかる
ベランダ設置には、それなりのコストがかかってきます。
外部に接しているため、特に防水対策やまた昨今の気温の上昇により遮熱対策も必要な上、その施工に非常に手間がかかりコストがかかります。
室内面積が狭くなってしまうこともあり
条件によっては、バルコニー分の面積を確保するにあたり、室内面積を調整しなくてはいけないことがあります。
建築士や工務店に確認することをお勧めします。
メンテナンスや掃除が必要
外部に接した水平部分の床は、汚れやごみが目立つでしょう。
また、防水加工など経年劣化するものは補修を行い、部屋内まで傷んでこないように早めの処置が必要です。
部屋を掃除するように、定期的にメンテナンスや掃除をすることをお勧めします。
メンテナンスには費用が発生する、という維持費がかかることも忘れないようにしなければいけないでしょう。
「バルコニー・ベランダなし戸建て住宅」ってあり?なし?
メリット・デメリットから「バルコニー・ベランダ」の必要性を考えていただけたかと思います。
大きなポイントは、「コストやメンテナンスに費用を使ってまでバルコニーやベランダは本当に必要か」ということではないかと思っています。
もし、「洗濯物を干す場所が他にある」ということさえクリアすれば、もしかすると「バルコニー・ベランダ」は必要ないのかもしれませんね。
敷地にゆとりがあるなら庭に、室内サンルームのような広いスペースがあれば室内に、と考えれば「バルコニー・ベランダ」の必然性はないでしょう。
また、花粉や他アレルギーをお持ちの方や日中働きに外出される方にとっては、既に「室内干しが基本」という方も少なくないでしょう。
「バルコニー・ベランダ」を作る代わりに「ランドリールーム」を広く設けて、いつでも洗濯物を干せる環境を整えれば解決しませんか。
これなら、かかる費用も抑えられ室内干しの鬱陶しさもありません。
このように、洗濯物を干すのに困ることが無ければ、「バルコニー・ベランダ」を設置しないという選択は、アリだと思います。
何となく当たり前に付いてると思っていた「バルコニー・ベランダ」を、居住する人のライフスタイルを考えて、本当に必要かどうか検討してみましょう。