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絵画の飾り方

正しい絵画の飾り方

投稿日:2021年1月18日 | 最終更新日:2021年1月18日

海外のインテリアを参考に見ると、壁面一杯に飾られた絵画やアートを見かけます。

大小の絵画やアートが壁が見えないくらいに飾られており、それがアクセントとなってとてもおしゃれです。

「壁が壁のままである方が飽きがこなくてよい」という考えの方もおられるかもしれませんが、絵画やアートの「色」や「形」を組合すことによって、インテリアがセンスアップされることは間違いありません。

絵画の飾り方
フォト:REALHOME

壁面の絵画やアートは、部屋の「アクセント」または「フォーカルポイント(視線が集中する場所)」として大きな効果をもたらします。

壁に何もない状態に比べると、メリハリ感が生まれ全体が引き締まってきます。

ホワイトインテリア ペイントウォール
フォト:REALHOME

これら絵画やアートの飾り方に、何か法則性が隠れているのでしょうか。

センス良く絵画やアートを飾るにはどうすればよいのか、をご紹介していきたいと思います。

場所(高さ)

皆さんなら部屋のどこに飾りますか?

ソファ・ベッドの上やあるいは床から天井までの壁など、広く空いてしまっている壁面はどこか殺風景な印象を受けませんか。

他にもチェスト・コンソールテーブルなど家具の上、玄関・廊下・階段など様々な場所が考えられます。

このように、物足りなさを感じる空間に絵画やアートを飾ってみてください。

飾る高さは「目線に合わせる」ということを心がけて、大体床から絵の中心部が140(女性の眼高)~150(男性の眼高)㎝の位置になるようにします。

これは美術館などで鑑賞しやすいように考えられた平均的な高さで、この高さに飾ることで、バランスの取れたまるでギャラリーのような空間を感じることができます。

縦横のバランス

飾りたい壁の縦横比を調べてください。

もし、縦長の空間なら縦長の絵画、横長の空間なら横長の絵画がきれいに収まります。

小さい絵画や正方形の絵画なら、複数枚をあわせて縦長や横長に並べて飾ったりするのも素敵です。

飾り方のパターン

絵画やアートを飾るには一点だけを飾る「集中型」と複数飾る「ギャラリー型」があります。

「集中型」は、比較的大きなサイズでインパクトの強いものを飾って視線を集中させます。

一方「ギャラリー型」は、複数の類似したデザインや色のものを凝縮して飾ることで強調されます。

アートギャラリーのような雰囲気で、海外によく見られるインテリアです。

インテリアにこだわる方は、どちらかというと「ギャラリー型」の方を好まれる傾向にあるのではないでしょうか。


フォト:REALHOME

では次に、不揃いの絵画やアートをプロっぽく飾る「バリエーション」を9タイプ見ていきましょう。

「ギャラリー型」のバリエーション

  1. 「串の字型」:サイズ違いの絵画の中心を揃えて飾る方法。中心揃えに一列縦に並べる。
  2. 「みたらし団子型」:サイズ違いの絵画の中心を揃えて飾る方法。中心揃えに一列に横に並べる。
  3. 「行列型」:サイズ違いの絵画の上端または下端を揃えて飾る方法。上端または下端揃えに一列に横に並べる。
  4. 「田の字型」:全く同じサイズの絵を4枚、漢字の田の字のように飾る方法。縦横均等に整然と並べる。
  5. 「住宅街型」:サイズ違いの絵画をまるで住宅街であるように全体が正方形や長方形の形になるよう飾る方法。バラけた形の絵画を集合体として四角に並べる。
  6. 「階段型」:高さを変えて飾る方法。階段状に段々に並べる。
  7. 「表彰台型」:3つの同じ大きさの絵画を表彰台のように高さをずらして飾る方法。
  8. 「アート型」:絵画を使って、菱形や星などの形を形成しながら飾る方法。配置するバランスや絵画の大きさなど選定が難しい。
  9. 「ランダム型」:絵画の大きさなど気にせずに自由に飾る方法。

下の写真を参考に、海外のようなインテリアを試して楽しみましょう。


フォト:REALHOME


フォト:REALHOME


フォト:REALHOME

まとめ

壁面の絵画・アートは自分の「好み」を主張したいところですが、部屋全体を客観視してまとまり良くする飾ることを優先し、インテリア性を上げるように心がけましょう。

インテリア性を上げるためには、「部屋のイメージ」を大切にして「デザインや色」にこだわりを持つことが大切です。

例えば、部屋がモダン・ラグジュアリー・シック・カジュアルなど、そのイメージによって選ぶ絵画・アートは変わってきます。

さらに、複数枚の絵画を飾りたい場合は、絵のテイスト(デザイン)を揃えることでより豪華さが増しまとまり感を演出することができます。

また、室内にあるラグ・カーテン・クッションに使われている色を使った絵画は、色を揃えるといった配慮をすることで、こだわりの高いコーディネートになることは間違いないでしょう。

以上のように、どの場所にどんな形で絵画を飾りたいのか、どんなデザインと色の絵画が我が家に合うのか、を考えればインテリア性が上がる絵画とアートが見つかるはずです。

「絵画・アートのある暮らし」は、私たちの暮らしに豊かさをもたらします。

センスあるインテリアを目指しましょう。

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プロフィール

(株)COLORHOUSE代表の廣田です。
色彩計画と欧米インテリアを得意としています。
インテリアでお困りの方はお気軽にご相談ください。